2023/01/06

夜のスギ林道を次々に疾走する4頭のニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年8月下旬・午後22:55頃・気温15℃ 

里山のスギ林道にある溜め糞場sをトレイルカメラで見張っていると、起動したカメラの近くで何やらガサガサ♪物音がしています。 
音量を上げてみると、重低音の唸り声も聞こえるのでイノシシが鳴いているのかと思いました。 
ところが、その直後にドドドド…と地響きを立てながらニホンカモシカCapricornis crispus)2頭が前後して林道を全力で右から左へ駆け抜けました。 
約25秒後、更に別のカモシカ2頭が同じ方向へ走り去りました。 
計4頭のカモシカが縦一列で間隔を置いて駆け抜けたことになります。 
一体何事でしょうか? 
実は、直後にもう一度センサーカメラが起動したのですけど、謎の物音がするだけで何も写っていませんでした。 
カモシカの謎の行動を解明するには、別アングルの映像が欲しいところですが、残念ながら何も写っていませんでした。 

トレイルカメラによる60秒間の動画撮影で一度に4頭ものカモシカが写っていたのは初めてで、驚きました。 
ニホンカモシカは草食獣にしては珍しく、基本的に群れを作らず単独で生活します。 
母子という最小単位の家族群しか作らないとされています。 
真夏は繁殖期でもありませんから、今回の動画に写った4頭は、おそらく2組の母子だと推察されます。 
2組のカモシカ母子が暗闇の獣道で鉢合わせしてパニックになったのでしょうか? 
イノシシやツキノワグマなど他の動物とニアミスして驚いたのかな? 

1/3倍速のスローモーションでリプレイすると(@0:45〜)、謎の獣はイノシシではなくカモシカのようです。 
カモシカの黒いたてがみが見えます。 
ただし親子かどうか、体格差もよく分かりませんでした。 
録画のフレームレート25fpsに対してカモシカの走りが速過ぎて、残像のように変形していました。 

カメラの画角内に写っている林道区間の距離がもし分かれば、そこをx秒で駆け抜けるカモシカの走行速度が映像から求めることが可能です。
ちなみに、対面に写っているスギの幹の胸高直径は約60.5cmでした。

カモシカの本気の走り(全力疾走)を見る機会はなかなか無いので、貴重な記録です。 
これは無人カメラの映像ですが、もし夜道で実際に走って来るカモシカと出くわしたら、かなりの恐怖体験になりそうです。 


※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 



巣に隠れてクサコアカソの葉を食べるアカタテハ終齢幼虫【マクロ動画】

 

アカタテハの飼育記録:2022年#2 



2022年8月下旬・午後22:35頃・室温24.7℃・湿度52% 

巣作りを終えたアカタテハVanessa indica)の終齢幼虫が食草クサコアカソを蚕食する様子をマクロレンズで接写してみました。 
巣に身を隠しながら、巣材の一部である葉を縁からモリモリと食べていきます。 

ちなみに巣を食べ尽くすと移動し、また新たに隠れ家を作り直します。 


2023/01/05

山麓の車道でたむろする野生ニホンザルの群れ

 

2022年8月下旬・午後15:50頃・晴れ 

山麓の車道に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが散開していました。 
母子3組を含む計9頭(老若男女)のニホンザルが車道に座り込んでいます。 

♂は立派な成獣と若い個体がいました。 
若い♂の睾丸は白く、成獣になると紅潮します。 

頬袋の餌をモグモグと食べている個体がいますが、採食メニューは不明です。 
各々がボリボリと体を掻いています。 

群れの全員がこちらを振り返って警戒し、私から離れるように遊動し始めました。 
無邪気な子ザルは、追いかけっこしながら車道の法面の藪を駆け上がりました。 

近隣住民が自家用車で帰宅してもエンジン音が静かなせいか、すっかり人馴れしてしまっているのか、猿はあまり逃げませんでした。

ランダムに記事を読む