2021/10/11

冠水した獣道を夜に歩くホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2021年7月中旬・午後19:40頃・気温19℃(日の入り時刻は午後19:03) 

日没の約35分後に、水辺の獣道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が通りかかりました。 
氾濫原の周囲の細い舗装路が大雨の後で冠水しています。 
タヌキは足首ぐらいまで水に浸りながら、その道をジャブジャブと右から左へ歩いて行きました。 
増水した夜道でカエルやザリガニなどを探し歩いていたのかもしれません。

私が道端に設置したトレイルカメラの存在にタヌキは明らかに気づいています。 
立ち止まるとカメラ目線でしばらく凝視したものの、近寄ってカメラの匂いを直に嗅いだりはしませんでした。 
センサーカメラはかすかに作動音がするため、タヌキが気付くことも多い。
薄っすらと赤く光るカメラの赤外線LEDが見えているのかもしれません。

左へ立ち去るタヌキの後ろ姿をよく見ると、尻尾がひどく細いのが気になりました。 
雨で毛が濡れたせいで尻尾が細く見えているだけだと良いのですけど、疥癬など皮膚病の感染症だと心配です。 
今後の個体識別に使える特徴かもしれません。
夏毛だとこのぐらい細い尻尾が普通なのかな?

※ 動画編集時に正規化して画面全体を明るく加工しています。 

この後、氾濫した水が引くとアメリカザリガニの死骸2匹が泥だらけの路上に残されていました。 
2日後の昼間に私がトレイルカメラの様子を見に行ったときには、獣道にタヌキの足跡はありませんでした。(気づかずに見落とした?) 



路上で身繕いし落ち葉を舐めるアカウシアブ♂

 

2021年7月下旬・午前8:30頃・晴れ 

里山の峠道でアカウシアブ♂(Tabanus chrysurus)を発見。 
初めは日陰に居たのに、少し飛んで日向の路上に出て来ました。 
路上に散乱している紫色の落花はクズです。 
アカウシアブはスズメバチにそっくりなベーツ型擬態の好例で、出会う度に一瞬ドキッとします。 
交尾相手の♀をいち早く見つけるために♂の複眼は非常に発達していて、左右の複眼が頭頂で接しています。 
頭部のほぼ全体を占めるほど巨大な複眼です。 
♂は♀と違って吸血しませんから、刺される心配はありません。

炎天下で焼け付くように熱い舗装路を歩き回りながら、アカウシアブ♂は前脚の先を小刻みに上下させて路面に触れています。 
路面が耐え難いほど熱いのなら他の脚も同様にバタバタ動かして冷ますはずですが、前脚だけで路面を軽く叩いていました。 
前足の触覚で何か(餌?)を探索する行動なのでしょう。 

立ち止まると身繕いを始めました。 
左右の後脚を持ち上げて腹部を擦っています。 
クロアリのワーカー♀が近づいて来ると、アカウシアブ♂は嫌がって飛び立ちました。 
少し離れた路肩の白線上に着地したものの、すぐにまた飛びました。 

枯葉に覆われた日陰の路肩に移動すると、落ち葉の表面を舐めているようです。 
ミネラルを摂取しているのかな? 
立ち止まると黒くて太い口吻を前足で拭いました。  
関連記事(6年前の撮影)▶ 路上のアカウシアブ♀

2021/10/10

ノアザミの花蜜を吸うオオウラギンスジヒョウモン♂に繰り返しちょっかいを掛けるモンシロチョウ♂の謎【HD動画&ハイスピード動画】

 

2021年7月中旬・午後13:50頃・晴れ 

水田の畦道に咲いたノアザミの群落でオオウラギンスジヒョウモン♂(Argyronome ruslana)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。
左翅の後翅がひどく破損した個体でした。 
閉じた翅をときどき開閉しながら吸蜜しています。 

後半は、オオウラギンスジヒョウモン♂が花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:58〜) 
すると、モンシロチョウ♂(Pieris rapae)が飛来してノアザミの同じ頭花から吸蜜を始めました。
関連記事▶ ノアザミに訪花吸蜜するモンシロチョウ【HD動画&ハイスピード動画】
2種が仲良く並んで吸蜜しているのかと思いきや、頭花上でニアミスすると、先にオオウラギンスジヒョウモン♂が翅を小刻みに開閉して威嚇しました。 
体格に劣るモンシロチョウ♂は飛び立つと、隣の頭花へ移動しました。 
しかし、どうやら隣のノアザミは蜜量が少なかったようです。 
モンシロチョウ♂は再び飛び立つとオオウラギンスジヒョウモン♂の周囲をホバリングのようにしつこく飛び回ります。 
翅の色も模様も所属する科も違いますから、誤認求愛のはずはありません。 
蜜源植物を巡る占有行動(闘争)なのでしょう。 
「順番待ちしてるんだから、早くそこをどいて俺に譲ってくれ〜」と言っているようです。 
モンシロチョウ♂が何度も戻ってきて嫌がらせしても、体格に勝るオオウラギンスジヒョウモン♂は全く動じずに吸蜜を続けています。 
モンシロチョウ♂は諦めて飛び去りました。
モンシロチョウが羽ばたいた際に、前翅前縁の灰色が薄いので♂と判明。 
 

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