2018/12/18

オビガ(蛾)終齢幼虫♀eの繭作り【100倍速映像】



2018年8月上旬・午前1:14〜午後13:10・室温31.0〜33.4℃

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#9


最後に脱皮してから8日目。
オビガApha aequalis)の終齢幼虫eが食欲を失い、営繭前のワンダリング(徘徊行動)を始めました。
そこで、プラスチック容器を仕切った4×4×3.5cmの繭棚に幼虫eを閉じ込めました。
絹糸が付着しやすいように、滑り止めとして内側に紙片を貼っておきました。
幼虫が吐く白い絹糸が見易いように黒い紙を背景にすべきでしたが、有り合わせの茶封筒の紙で済ませました。

やがて繭棚内で薄っすらと繭を紡ぎ始めたので、微速度撮影で記録します。
100倍速の早回し映像をご覧下さい。
この個体もなぜか、繭棚内で水平ではなく斜めに繭を紡ぎました。
狭い繭の中で方向転換したり動き回ると、幼虫の長い毛が次第に抜けていきます。
大量の抜け毛も自然に編み込まれ、繭が完成します。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




↑【おまけの動画】
早回し速度を少し落とした60倍速映像をブログ限定で公開します。

つづく→#10:オビガ♀e(蛾)の羽化【60倍速映像】


オビガ(蛾)終齢幼虫♀e@繭棚+営繭
オビガ(蛾)繭♀e
オビガ(蛾)繭♀e


トンネルの壁面で休むコウモリ【暗視映像】



2017年9月中旬

夜行性の野生コウモリがねぐらを取っている山麓のボックスカルバート内を探検しています。
赤外線の暗視カメラで撮りながら長くて暗いトンネルをゆっくり進むと、コンクリート壁面の高い位置に一匹のコウモリを発見。
壁に単独で(群塊を作らず)頭を下向きにへばりついていて、背中しか見えません。
小刻みに震えているものの、飛び立ちませんでした。

これは何というコウモリなのか、もし映像で分かるようでしたら、どなたか教えてください。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/12/17

蜂に擬態したサッポロヒゲナガハナアブ♀がニラを訪花



2018年9月中旬

川沿いの民家の花壇に咲いたニラの群落で蜂にそっくりなハナアブが訪花していました。
ホバリング(停空飛翔)で飛び回り、ニラの白い花に着陸すると口吻を伸ばして花蜜や花粉を舐めます。
採集できませんでしたが、映像から切り出した静止画と見比べて、おそらくサッポロヒゲナガハナアブ♀(Chrysotoxum sapporense)だろうと突き止めることが出来ました。

参考サイト:ヒゲナガハナアブ族 - Hoverflies world(Diptera,Syrphidae) ハナアブの世界

見事なベイツ型擬態です。
腹部の横縞模様が黄色と黒だけでなく、焦げ茶色も混じっていることから、なんとなくモデルはコアシナガバチPolistes snelleni)ですかね?

クロアリやキンバエの仲間も一緒にニラを訪花していました。



ちなみに、近縁種を春にも観察しています。
▼関連記事カキドオシの花粉を舐めるヒゲナガハナアブ♂

サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:背面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:顔@ニラ訪花吸蜜
サッポロヒゲナガハナアブ♀:側面@ニラ訪花吸蜜

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