2018/09/20

棚網に給餌したワラジムシを嫌うクサグモ(蜘蛛)



2018年7月上旬

農道と用水路の間に生えたタケニグサの群落でおそらくクサグモAgelena silvatica)と思われるクモの棚網を見つけました。
棚網の地上からの高さは約85cm。
クモを採集していないので、性別やステージ(幼体か成体か)については真面目に検討していません。

近くの杉の幹で見つけたワラジムシPorcellio scaber)をクサグモの棚網に給餌してみました。
雨の水滴が付いた棚網に生き餌を乗せると、管状住居からクサグモが素早く飛び出して捕獲しました。
このとき獲物に噛み付いたかどうかは不明ですが、糸でラッピングはしませんでした。
ところがこのクサグモは獲物を持ち帰らずすぐに住居へ戻ってしまいました。
ワラジムシを恐れているのか、それとも満腹なのかな?

アングルを変更して住居内のクサグモの顔を正面から狙うと、恐ろしげな牙が動いていました。
歩脚の先(跗節)を甘噛みしているので、一種の身繕いなのでしょう。
住居の背後で、さきほど給餌したワラジムシが逃げようと棚網を横断しています。
棚網の振動を感知したクサグモが反応し、獲物に向き直ると再び獲物に駆け寄りました。
獲物を噛んだかどうか、今回もよく見えません。(触肢の先で触れただけ?)
またもや獲物をすぐに手放してしまい、その場に残したままクサグモは住居に帰ってしまいました。
難を逃れたワラジムシは棚網を逃げ始めたので、どうやら体を麻痺させる毒液を注入されていないようです。
必死で逃げるワラジムシが棚網の端のタケニグサの葉に到達し、一息つきました。
虎口を逃れたワラジムシはその後、網から地面に落ちて逃げて行きました。(無事に生還!)

一方、トンネル状の住居に戻ったクサグモは何か食べ残しを食べ始めました。
体外消化された獲物は黒い物体と化していて、同定不能です。

今回どうしてクサグモはワラジムシを捕食しなかったのか、とても気になります。
幾つか思いついた仮説を検討してみます。

(1)棚網の振動で反射的に反応したものの、たまたまこのときは満腹状態だったのでしょうか?
隠れ家に戻って食餌を再開しましたし、後で別の獲物(昆虫)を棚網に給餌したら捕食しました。(映像公開予定)
したがって、この可能性は否定できます。

(2)天敵(捕食者)に襲われたワラジムシは何か忌避物質を出すのでしょうか? 
そんな話は聞いたことがありませんが、もし本当なら面白いですね。
親戚のダンゴムシをもしクサグモに給餌したらどうなるでしょうか?

ダンゴムシのように体を丸めて自衛できないワラジムシが長い進化を経て生き残ってこれたのは、何か秘密があるはずです。

(3)ワラジムシはクモ毒に対して免疫があるのでしょうか?

以前、飼育下で別種の徘徊性クモにワラジムシを給餌したら問題なく捕食したので、仮説(2)(3)の可能性も低いと思います。

▼関連記事
ワラジムシを捕食するエビチャコモリグモ♀



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


このクサグモは食欲が無いのかどうか、別の獲物を与えてみましょう。


つづく→クサグモ(蜘蛛)の棚網から脱出するセマダラコガネ黒色型


イチョウ並木に塒入りするカワラヒワの群れ(野鳥)



2018年7月上旬・午後18:45〜19:05・気温28℃(日の入り時刻は19:04)

市街地の大通り沿いに植栽されたイチョウの樹冠とすぐ横を走る電線に2羽のカワラヒワCarduelis sinica)が止まっていました。
嘴を足元の電線やイチョウの枝に擦り付けています。
大型トラックが通りかかったせいか、急に飛び立つと左隣に立つ別の街路樹(樹種不明)の梢に移動しました。

日没直後に現場を再訪すると、更に薄暗くなった大通りの電線に止まっていたカワラヒワが、真下にあるイチョウ街路樹の青々と繁った枝葉に飛び込みました。
カワラヒワの塒入りは初見で、本でも読んだことがありません。
ハクセキレイの就塒前集合とは異なり、カワラヒワは鳴き交わしてはいませんでした。(群れと呼ぶには数が少な過ぎるから?)

このイチョウ並木は昨年、ハクセキレイの集団塒でした。
▼関連記事
イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)
イチョウの街路樹を塒とするハクセキレイ♀♂の群れ(野鳥)
しかし、今回ハクセキレイの姿はなぜかほとんど見かけませんでした。
数の少ないカワラヒワにお気に入りの塒を追い出されたとは思えないのですが、ハクセキレイの群れは集団塒の位置を変えたのでしょう。


※ 実際はもっと薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施しています。


カワラヒワ2(野鳥)@電線/イチョウ樹冠

2018/09/19

羽化直前のキアゲハ帯蛹b【40倍速映像】

▼前回の記事
キアゲハの蛹化【10倍速映像】


キアゲハの飼育記録(2018年)#5


キアゲハ前蛹b:水平@蛹化前日
キアゲハ帯蛹b:水平@蛹化直後

飼育していたキアゲハPapilio machaon hippocrates)の1頭がプラスチック容器の天井から帯糸たいしでぶら下がり水平に蛹化しました。
容器内には足場用に割箸を何本か入れておいたのですが、ワンダリング中のキアゲハ終齢幼虫は気に入らなかったようです。


日が経つとこの帯蛹bは薄い褐色になりました。

羽化前日の帯蛹b:側面@水平
羽化前日の帯蛹b:腹面@水平



2018年7月中旬・午前6:57〜7:51

この帯蛹bが蛹化してから8日後。
色づいた翅芽が透けて見えるようになりました。

キアゲハ帯蛹b:水平(側面)@羽化直前

いよいよ羽化しそうなので、微速度撮影で記録してみます。
40倍速の早回し映像をご覧下さい。
時々かすかに蠕動、伸縮動しています。
午前7:01に測った室温は27.2℃、湿度62%。


つづく→#6:羽化の途中で蛹便を排泄してしまったキアゲハ【10倍速映像】


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