2017年8月上旬・午後16:16
蓮池で大きなハス(蓮)の葉にミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans)が乗って休んでいました。
甲羅の上半分と頭部は水面から上に出ていて、甲羅干し(日光浴)しているようです。
同時に、葉の中央部に溜まった水で半身浴しています。
水から上がってハスの葉に乗ったときに、亀の体重で少し(程よく)沈んだのでしょう。
初めは後ろ姿しか見えませんでしたが、私が少しずつ近づきながら撮り続けると、カメは横目でこちらを見ています。
私が更に近づくと、首を動かしてこちらをキッと見据えてからゆっくりと首を元に戻しました。
遂に、カメの顔を正面から狙えるアングルまで回り込みました。
しつこいパパラッチに辟易したようで、カメは急に左に向きを変えると、ハスの葉から下りて泳ぎ始めました。
泳ぐときは頭部が水面から上に出ていて、鼻呼吸も目視も可能です。
最後は潜水すると、濁った水で姿が見えなくなりました。
蓮池の水面に波紋だけが残りました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
『日本の両生類・爬虫類』p70によると、
(ミシシッピアカミミガメの)目の後方の赤い模様は幼体・成体ともに変わりない。
重い亀が居なくなった後のハスの葉は、ロータス効果(撥水性)を発揮して、ほとんど濡れていません。
▼関連記事
水を弾き泥汚れも付かないハスの葉の秘密:ロータス効果の実演
【追記】
『カメのすべて(カラー図鑑シリーズ)』によれば、
アカミミガメも、クサガメやイシガメと同じように甲羅干しが大好きです。昼間、温かくなってくると流木の上で一日中じっとしているのです。豊かな太陽光線は皮膚に付いたヒルなどの寄生虫を落としてくれたり、甲羅に生えてくる苔を防いでくれるのです。また日光は、骨の形成に欠かせないビタミンDを補ってくれます。ビタミンDが不足すると、堅いはずの甲羅が歪んでしまったり脆くなってしまうのです。だから、甲羅干しはカメにとって欠かせない日課となっています。体の大きいアカミミガメは、いつもクサガメやイシガメを押し退けて、甲羅干しに一番良い場所を取ってしまうのです。
また、変温動物であるカメにとって、体温の調節はとても大事です。体温が低くなると食べたものをうまく消化できなくなってしまうのです。一方、体温が上がり過ぎると日射病になってしまうこともあります。アカミミガメは、泳ぎも上手なカメなのです。(p23より引用)
亀が日光浴(甲羅干し)する目的として、ビタミンDを体内で合成するためとは知りませんでした。
イラガ(蛾)の飼育記録#2016-8
▼前回の記事
脱皮後に抜け殻を食すイラガ(蛾)若齢幼虫【60倍速映像】
2016年9月中旬
そろそろ繭を紡いでくれないかと思いつつイラガ(Monema flavescens)の幼虫を飼っていると、枝から滑落しました。
口から吐いていた細い絹糸一本が命綱となり、宙吊りになっています。
自力で小枝に戻るのかどうか見届けたかったのですが、私も忙しかったため撮影後に救助して元の小枝に戻しました。
飢えて弱っているのかと初めは思ったのですけど、隣の木に移動したいときにショートカットするため糸で懸垂下降してから自発的に地面にボトッと落下することもありました。(その記録映像を撮りたかった…。意図的な行動なのか、ただの結果論なのか?)
営繭に適した場所を探して徘徊しているのかもしれません。
つづく→#9:小枝をかじり脱糞するイラガ(蛾)幼虫
2017年7月下旬・午前8:11〜8:13
住宅地のゴミ集積所に3羽のハシボソガラス(Corvus corone)が集まり、ゴミ漁りをしていました。
最近のゴミ集積所は厳重な作りの小屋で施錠されているため、カラスは昔のようにゴミ袋を派手に荒らして生ごみを漁ることができません。
高床式のゴミ集積場の下を覗き込んだり潜り込んだりして、物欲しげに物色しています。
この日はたまたま、ゴミ出しの日でした。
近所の人が路地を歩いてゴミ捨てに来ると、1羽は飛んで逃げ、他の2羽も歩いて避難しました。
床下に潜り込んでいた個体が路地に出て来ました。
嘴から液体が滴り落ちたので、何かゴミを盗み食いできたようです。
路地に車が通りかかると、飛んで横のブロック塀に避難しました。
素人目で見るとこの群れには体格差があります。
親鳥1羽と幼鳥2羽の家族群ではないかと思いましたが、定かではありません。
親鳥と思われる一羽は頭部が盛り上がっていてハシブトガラスっぽくもあり、どっちだろうと悩ましく思いました。
ところがその個体が、ヒトの接近に驚いて慌てて逃げるときに、頭部の盛り上がりが無くなっていることに気づきました。
この状態ならハシボソガラスで間違いありません。
どうやら頭部の羽毛を逆立てていたのだと分かり、長年の疑問がようやく解けました。
何かカラスの心理状態を反映しているのでしょう。(群れ内で強さのアピール?)
松原始『カラス先生のはじめてのいきもの観察』を読んでいたら、私の心境にぴったりのことが書いてあり勇気づけられました。
カラスにはハシブトガラスとハシボソガラスがいると書いてあったが、最初はどっちがどっちだかわからなかった。よく見るとおでこの出っ張り方が違ったが、見ているうちに区別できない場合がでてきた。これは当然のことで、カラスの「おでこ」は羽毛しかないので、羽を寝かせてしまえばペタンと平たくなるのである。 最初は図鑑を見てもなんだかわからない。次に、実際に見ているうちに、図鑑に書いてあった通りだと気付く。さらに見ていると、図鑑とは違う姿も見るようになる。何かを覚えようとすると、こんな風に、わかったりわからなくなったりしながら進んで行くものらしい。 (p22より引用)
この日が可燃ゴミ(生ゴミ)の日だったのかどうか、残念ながら不明です。
普通はゴミ集積所に何曜日がゴミの日か張り紙がしてあると思うのですが、剥がれてしまったのか、ありませんでした。
ゴミ集積所によっては、様々なカラス避けグッズをよく吊るしていますけど、ここにはありませんでした。