2017/11/24

ゴミ集積所で餌を物色するハシボソガラスの群れ(野鳥)



2017年7月下旬・午前8:11〜8:13

住宅地のゴミ集積所に3羽のハシボソガラスCorvus corone)が集まり、ゴミ漁りをしていました。
最近のゴミ集積所は厳重な作りの小屋で施錠されているため、カラスは昔のようにゴミ袋を派手に荒らして生ごみを漁ることができません。
高床式のゴミ集積場の下を覗き込んだり潜り込んだりして、物欲しげに物色しています。
この日はたまたま、ゴミ出しの日でした。
近所の人が路地を歩いてゴミ捨てに来ると、1羽は飛んで逃げ、他の2羽も歩いて避難しました。

床下に潜り込んでいた個体が路地に出て来ました。
嘴から液体が滴り落ちたので、何かゴミを盗み食いできたようです。
路地に車が通りかかると、飛んで横のブロック塀に避難しました。

素人目で見るとこの群れには体格差があります。
親鳥1羽と幼鳥2羽の家族群ではないかと思いましたが、定かではありません。
親鳥と思われる一羽は頭部が盛り上がっていてハシブトガラスっぽくもあり、どっちだろうと悩ましく思いました。
ところがその個体が、ヒトの接近に驚いて慌てて逃げるときに、頭部の盛り上がりが無くなっていることに気づきました。
この状態ならハシボソガラスで間違いありません。
どうやら頭部の羽毛を逆立てていたのだと分かり、長年の疑問がようやく解けました。
何かカラスの心理状態を反映しているのでしょう。(群れ内で強さのアピール?)



松原始『カラス先生のはじめてのいきもの観察』を読んでいたら、私の心境にぴったりのことが書いてあり勇気づけられました。
カラスにはハシブトガラスとハシボソガラスがいると書いてあったが、最初はどっちがどっちだかわからなかった。よく見るとおでこの出っ張り方が違ったが、見ているうちに区別できない場合がでてきた。これは当然のことで、カラスの「おでこ」は羽毛しかないので、羽を寝かせてしまえばペタンと平たくなるのである。 最初は図鑑を見てもなんだかわからない。次に、実際に見ているうちに、図鑑に書いてあった通りだと気付く。さらに見ていると、図鑑とは違う姿も見るようになる。何かを覚えようとすると、こんな風に、わかったりわからなくなったりしながら進んで行くものらしい。 (p22より引用)






この日が可燃ゴミ(生ゴミ)の日だったのかどうか、残念ながら不明です。
普通はゴミ集積所に何曜日がゴミの日か張り紙がしてあると思うのですが、剥がれてしまったのか、ありませんでした。
ゴミ集積所によっては、様々なカラス避けグッズをよく吊るしていますけど、ここにはありませんでした。

後日、確認すると、この日は可燃ゴミを出す日でした。





※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


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