2016年7月下旬・正午頃
山間部の道端に生えたアカソの群落でアカタテハ♀(Vanessa indica)が思わせぶりに飛び回っていました。
葉裏に腹端を擦り付けてから飛び去りました。
葉に止まる時間が短くて、本当に産卵したのか不明です。
最後は斜面に生い茂ったアカソの群落の方へ行って茂みに隠れてしまいました。
蝶が止まった葉を撮影直後にめくって調べてみたものの、アカタテハの卵を見つけられませんでした。
ときどきフィールドで遭遇するこういうケースは、どう解釈したら良いのですかね?
- 私の探し方が未熟なだけで卵を見落とした?
- ♀が食草を腹端で探ったものの気に入らずに飛び去った?
- 卵巣が未だ発達していない未成熟な♀?
- あるいは逆に老いた♀で、卵がもう体内に無い?
そのような成虫♀を採集して人工的に採卵を試みれば、解明できるかもしれません。
【追記】
『チョウのはなしI』p80(第11章:ヒメアカタテハの不思議な生活)によると、
普通のチョウの♀は羽化したときに成熟した卵をもっています。ところが、秋に発生して冬をチョウのままで過ごす種類では、羽化したときまったく卵をもっていません。(中略)春になるとふたたび日の長さを感知して次第に卵が成熟して、越冬後交尾、産卵して一生を終えるのです。
アカタテハも成虫越冬する種類ですが、撮影時期は真夏ですから今回の個体がそのまま越冬するには早い気がします。(秋までにもう一回世代を重ねるのでは?)
2016年7月下旬・午後18:50〜18:56
市街地に聳え立つ高圧線の鉄塔A#30にムクドリ(Sturnus cineraceus)の大群が集結し、やかましくジャージャー♪鳴いていました。
周囲からムクドリが続々と鉄塔に集まって来ます。
鉄骨にびっしり密集して鈴なりに止まっているムクドリのシルエットが夕焼け空を背景に見えます。
ムクドリが塒入りの前に行う有名な群飛(murmuration)は既に終わっていたようで、見れずに残念でした。
ちなみに撮影時刻はたまたま、ちょうど日の入り時刻(午後18:50)の前後でした。
観察を続けると、この鉄塔が塒ではなく就塒前集合と分かりました。
素人目にはこのまま高い鉄塔で夜を過ごしても充分に安全そうだと思うのですが、ムクドリの考えは違いました。
実はこの映像でもよく見ると就塒行動が一部で始まっているのですけど、その説明は続編で。
つづく→ケヤキ並木に塒入りするムクドリ(野鳥)の大群
【追記】
『カラー版自然と科学50:ムクドリ』p28-29によると、
北国では冬のあいだムクドリの大群はみられません。北海道や東北地方でムクドリの大群がみられるのは、真夏から秋です。(中略)雪のつもるのがおくれた年、北国ではいつもの年よりおそくまでムクドリの大群がのこっているようです。
2016年7月下旬
歩道の花壇に咲いたギボウシにトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が正当訪花していました。
蜂の後脚の花粉籠は空荷でした。
すぐに飛び去ってしまい、戻って来ませんでした。
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オオバギボウシの花で採餌するトラマルハナバチ♀
葉が斑入りの園芸品種ですね。