2016年7月下旬・正午頃
山間部の道端に生えたアカソの群落でアカタテハ♀(Vanessa indica)が思わせぶりに飛び回っていました。
葉裏に腹端を擦り付けてから飛び去りました。
葉に止まる時間が短くて、本当に産卵したのか不明です。
最後は斜面に生い茂ったアカソの群落の方へ行って茂みに隠れてしまいました。
蝶が止まった葉を撮影直後にめくって調べてみたものの、アカタテハの卵を見つけられませんでした。
ときどきフィールドで遭遇するこういうケースは、どう解釈したら良いのですかね?
- 私の探し方が未熟なだけで卵を見落とした?
- ♀が食草を腹端で探ったものの気に入らずに飛び去った?
- 卵巣が未だ発達していない未成熟な♀?
- あるいは逆に老いた♀で、卵がもう体内に無い?
【追記】
『チョウのはなしI』p80(第11章:ヒメアカタテハの不思議な生活)によると、
普通のチョウの♀は羽化したときに成熟した卵をもっています。ところが、秋に発生して冬をチョウのままで過ごす種類では、羽化したときまったく卵をもっていません。(中略)春になるとふたたび日の長さを感知して次第に卵が成熟して、越冬後交尾、産卵して一生を終えるのです。アカタテハも成虫越冬する種類ですが、撮影時期は真夏ですから今回の個体がそのまま越冬するには早い気がします。(秋までにもう一回世代を重ねるのでは?)
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