2016/08/18

夜明けにハクセキレイ(野鳥)が集団塒の街路樹から飛び立つまで



2016年6月中旬・午前3:39〜4:08・快晴・(日の出時刻は4:15)

ハクセキレイ(野鳥)集団塒の定点観察#10


ハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れが一夜を過ごした集団塒から出て行く様子(離塒)を観察するために、夜明け前から出かけました。
ケヤキ並木でいつもと同じ木に塒入りしたことを前日の夕方に確認しておきました。(→#11
夜のハクセキレイは生い茂った葉に完全に隠れていて、枝のどこに止まって寝ているのか全く分かりません。

現場に到着した午前3:35には、既に目覚めたハクセキレイの鳴き声があちこちから(塒以外の場所からも)聞こえていました。
一体どこで鳴いているのか、暗くて姿は見えません。
周囲の建物で鳴き声が反響しているのか、別な塒があるのか、それとも特別に早起きの個体が既に活動してるのかもしれません。

集団塒の街路樹に無遠慮に近づいて撮影するとハクセキレイが目覚めて警戒されそうなので、車道を挟んで反対側の歩道に三脚を立てて狙いました。
早朝の配達でときどき車やバイクが通りを通過します。

ケヤキの枝から直接飛び去る個体もいれば、近くの電線に止まってぐずぐずしている個体もいます。
樹上の電線で鳴いたり羽繕いしている個体に注目すると、♂ばかりでなく背中が灰色の♀も見つけました。
集団塒からバラバラに飛び去ったハクセキレイは群れを作らず、昼間は個別の縄張りで採餌や育雛を行います。

午前4:03になると、塒のケヤキは完全に静まり返りました。
辺りに聞こえるのはスズメやカワラヒワの鳴き声だけです。
午前4:07、ケヤキの梢にズームして調べても既にもぬけの殻で、ハクセキレイは一羽も見当たりません。
そして、誰も居なくなった。
車道を一晩中照らしていたナトリウムランプは、撮影終了時でも未だ点いていました。

ちなみに、この日は月齢14.0で日の出時刻は4:15。
遠くの山から日が昇るので、実際はそれより少し遅れます。
以下は、撮影中に測定した気象データ。
午前3:46の気温は19.8℃、湿度63%。
午前3:56の気温は16.7℃、湿度78%。
午前4:01の気温は16.3℃、湿度81%。

日の出直前に離塒が完了するのは、以前の観察結果と同じでした。

▼関連記事
早朝ハクセキレイ♂(野鳥)の群れが集団塒の電柱から飛び立つまで

つづく→#11:ハクセキレイ(野鳥):ケヤキ樹冠への集団就塒


トウネズミモチの花で採餌するセイヨウミツバチ♀



2016年6月中旬

農道脇に植栽されたトウネズミモチの生け垣でセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
よく見ると、花の手前でホバリングしながら口吻を伸ばしていることがありました。



2016/08/17

モズ♀(野鳥)の縄張りでセグロセキレイが虫を捕食していると…



2016年6月中旬

溜池の岸辺でセグロセキレイMotacilla grandis)がせっせと虫を捕食していました。
ヒトを恐れないのか、それとも私に気づいていないのか、水際を小走りでどんどんこちらに近づいて来ます。

捕らえた虫をその場で食さず嘴に貯めているので、巣で待つ雛に給餌するのだろうと分かりました。
大きな虫も素早く捕らえました!
撮影中はカゲロウの仲間かと思ったのですが、動画のスナップショットを見直すとオツネントンボSympecma paedisca)のように見えます。

やがてセグロセキレイが嘴を閉じたままヂュン、ヂュン♪と大声で鳴き始めました。
最後は鳴きながら慌てて逃げ去りました。
何事かと思いきや、モズ♀(Lanius bucephalus bucephalus)がすぐ近くの岸で枯れたガマ群落の茎のてっぺんに止まりました。
この溜池一帯を縄張りとするモズ♀(映像公開予定)が、競合するライバルを狩場から追い払ったのでしょう。

▼関連記事枯木で羽繕いするモズ♀(野鳥)
あわよくばセグロセキレイを狩ろうと急襲を試みたのかもしれません。
最後は百舌鳥♀も飛び去りました。






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