2015年10月上旬・午後19:05〜19:09
アカオニグモ♀の定点観察#14
アカオニグモ♀(Araneus pinguis)が垂直円網を取り壊した後に水平の枠糸を強化する作業の続きです。
左の隠れ家(タニウツギ灌木の葉裏)から水平の枠糸の途中まで来ると斜め下へ引き返し、隠れ家の下に枠糸を張りました。
タニウツギ葉先に戻ると糸を固定しています。
これで左端を支える三角形が出来ました。
吊り橋を強化するトラス構造のようなものでしょうか。(クモ学での正式名称は?)
もしこの水平の糸が橋糸だとすれば、次の工程は橋糸の中央からY字状に最初の縦糸を張ることです。
これをぜひ観察したかったのですが、クモは隠れ家に篭ってしまいました。
造網は深夜から明け方にかけて行うので、それまで休息するのでしょう。
つづく→#15:隠れ家に糸を張り巡らせるアカオニグモ♀a【蜘蛛:暗視映像】
2015年9月下旬
用水路沿いの草むらでヒメスズメバチ♂(Vespa ducalis)がノダケを訪花していました。
触角の長い雄蜂ばかり(少なくとも2匹)集まっているのがちょっと不思議でした。
ノダケの集合花は素人目には枯れかけているように見えますが、蜂は構わず吸蜜しています。
蜂は緑色の蕾よりも明らかに黒っぽい粒状の花を好んでいます。
ちなみにノダケの果実はカレー粉のような香りがするらしいのですが、私は未だ嗅いだことがありません。
同じ花序でニアミスした2匹のヒメスズメバチ♂同士で小競り合いになり、もつれ合うように花から落下しました。
餌資源(蜜源)を巡る争いや縄張り争いというよりも、相手を♀と誤認して交尾を試みたのかもしれません。
その一方で、メスグロヒョウモン♀(Damora sagana)が同じ花序に飛来してもヒメスズメバチ♂は無視して吸蜜を続け、攻撃したり追い払ったりすることはありませんでした。
2015年9月下旬
民家の壁を覆うように咲いた西洋(?)アサガオのグリーンカーテンでトラマルハナバチ(Bombus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
大きく開いた花弁を透かして、奥で蜂が吸蜜・採餌している様子がよく見えます。
花筒から出てきた蜂の体は白い花粉で汚れているのに、後脚の花粉籠は空荷でした。
盗蜜するかと少し期待したのですが、トラマルハナバチは舌が長いので毎回必ず正当訪花しています。