2015/11/09
夜行性マダラカマドウマと戯れる【暗視映像】
2015年6月下旬・夜21:52〜22:32
山裾でコンクリート壁面に夜行性のマダラカマドウマ(Diestrammena japonica)を発見。
地上からの高さ80cmの庇の奥に潜んでいました。
産卵管が無いので♂だと思ったのですが、未だ幼虫の可能性もありますかね?
本種の成虫出現時期は夏〜秋らしい(『バッタコオロギキリギリス生態図鑑』p52より)。
カマドウマは成虫でも無翅なので、素人には見分けが難しいです。
採寸すべきでした。
赤外線の暗視カメラで撮りながら長い触角に指で触れると後退り逃げました。
白色LEDを点灯して接写しても動じません。
暗視動画に戻すと、マダラカマドウマは幅4cmの縦溝を乗り越えて少しだけ前進しました。
再び長い触角に指で触れるとビクッと後退り、引き返しました。
どうも暗闇では見えておらず触覚に頼っている様子。
しつこく触れるとどんどん逃げ、コンクリートの角を曲がって隠れました。
私も追いかけると、角を曲がった先の壁面に2匹が寄り添うように並んでいました。
求愛行動を始めたら面白いのですけど、腹端に産卵管が見当たらないので共に♂(または幼虫)です。
喧嘩にならず許容しているので、群れる習性があるのでしょう。
長い触角に指でしつこく触れると逃げ出しました。
幅4cmの溝を乗り越えて前進。
溝に静止した個体に再度触れたらピョンと跳んで逃げた挙句に、オオヒメグモ(Parasteatoda tepidariorum)の不規則網にひっかかってしまいました。
網にかかった個体は暴れたりもがいたりするとクモに気づかれてしまうので、擬死(フリーズ)しています。
ライトを点灯すると、不規則網の主は近くに居るのに、獲物へ駆け寄らず静観しています。
成り行きを見届ければよかったのですが、ホタル観察に行く前の時間潰しで撮った動画でした。
カマドウマを飼育してみたら意外と面白いかな?
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バッタ・キリギリス(直翅目),
夜の生活
2015/11/08
食べ滓を捨て次の獲物を捕食するトリノフンダマシ♀【蜘蛛:暗視映像】
2015年8月下旬・深夜00:47〜00:53・気温18.2℃(@00:52)
トリノフンダマシ♀の定点観察#6
トリノフンダマシ♀(Cyrtarachne bufo)が隠れ家で食べ続けていた初めの獲物(蛾a)を下に落としました。
ビデオカメラのプレレコーディング機能(録画開始ボタンを押す10秒前の出来事から遡って記録される)のおかげで、食べ残しを捨てる決定的瞬間を逃さず撮影することが出来ました。
食後のクモはちょっと身繕い。
次に、すぐ近くの網にかかり切れた粘着糸に吊り下げられた蛾cを手元に引き上げました。
やはり、ここに新鮮な獲物がかかっていることをきちんと認識していたようです。
獲物に噛み付く前からこの蛾は何故か全く暴れませんでした。(ただの擬死かと思っていたのに…?)
クモは隠れ家から糸を少し伸ばして懸垂下降し、梱包ラッピングの作業空間を作りました。
獲物に軽く糸を巻きつけると隠れ家に戻り、糸を固定しました。
ラッピングした獲物を手元に手繰り寄せる際に暗闇で歩脚が何度も空を切る(空振りする)のが微笑ましく思いました。
獲物の胸部の辺りに噛み付き、捕食開始。
その後、ストロボを焚いて写真撮影を繰り返してもクモは気にしないで食事を続けます。
つづく→#7:トリノフンダマシ♀(蜘蛛)が3頭目の蛾をラッピング、運搬、捕食【暗視映像】
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石灯籠内の巣で警戒するムモンホソアシナガバチ♀
2015年7月下旬
石灯籠内で営巣するムモンホソアシナガバチの定点観測記録#2
8日ぶりに様子を見に行くと、在巣のムモンホソアシナガバチ(Parapolybia indica)は1匹のみでした。
ワーカー♀は外役に出ていて、創設女王が独りで留守番しているようです。
中は昼間でも薄暗いので、初めは赤外線の暗視カメラで撮りました。
次に白色LEDを点灯すると、蜂は翅を半開きにしてやや警戒姿勢(緊張)になりました。
こちらを睨みつけているので、無紋の頭楯がばっちり撮れました。
つづく→#3:ムモンホソアシナガバチ♀同士の栄養交換
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