2015年7月下旬
山間部の道端に生えたタラノキの灌木でヒメギス♂(Eobiana engelhardti subtropica)がシリリリッシリリリッ…♪と乾いた声で鳴いていました。
落葉せず枝に残った枯葉に止まり、翅を震わせ鳴いています。
気温を測り忘れました。
後半は(@1:23〜)発音器の動かし方を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
1/8倍速のスローモーションで見ると、タンタタン♪という独特のリズムの繰り返しで翅を開閉して擦り合わせていました。
ヒメギス♂の鳴き声を声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてから、安定して鳴いている部分を適当に切り出して、スペクトログラムを描いてみました。
16kHz以上の非可聴域が不自然にカットされているのは、カメラ内蔵マイクで録音する際の仕様です。
2015年7月下旬
山間部の道端に咲いたクサギの灌木にカラスアゲハ(Papilio bianor)と思しき蝶が訪花していました。
激しく羽ばたきながら忙しなく飛び回るため、動画だけでは性別を見分けられませんでした。
※ 雨が降り始める寸前に撮った薄暗い映像だったので、動画編集時に自動色調補正を施してあります。
今回でクサギ(臭木)の花を初めて覚えました。
白い花から長く突き出ているのは雄しべと雌しべなのだそうです。
葉をちぎって匂いを嗅いでみたら、私には悪臭とは感じず香ばしいような匂いでした。
【追記】
『花の虫さがし』p56によれば、
(クサギの)花はほそ長い管になっていて、おしべやめしべが長くのび、チョウやガのからだに、うまく花粉がつくようにできています。この花のみつをすいにくるのは、黒い色のアゲハばかりです。(中略)アオスジアゲハやアゲハの口の長さでは、この花のみつはすえないからです。
2015年7月下旬
峠道の路上でクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀が4匹集まっていました。
舗装路で白く汚れた一点をなぜか舐めているようです。
私が直前に下ろしたザックを横のガードレールに置いた際に汗が滴り落ちたのかと初めは思ったのですが、白っぽい液状の鳥糞が落ちてそこからミネラル摂取している気がします。
この限られた餌資源をめぐって2つのコロニー間で争奪戦が勃発しました。
触角で敵同士だと認識すると大顎で噛み合いつつ腹端を前方に突き出し、蟻酸を相手に噴射して戦います。
1対3と多勢に無勢であるにも関わらず、小さ目の一匹が強気で他の3匹に次々と喧嘩を仕掛けています。
結局はこの1匹が負けて逃げ、同じコロニー出身と思われる3匹が残りました。
多勢に無勢で勝ち目がないのに喧嘩を仕掛けるなんて無謀だ…と思うのは私が俯瞰で見ているからで、目がよく見えないアリにそのような状況判断は出来ないのかもしれません。
同じ巣の仲間は出会い頭に口づけで挨拶しています(栄養交換?)。
喧嘩で蟻酸を浴びせられた個体は頻りに身繕いしています。
映像後半では他種の小型クロアリ(種名不詳)が近寄ってきたものの、慌てて走り去りました。
おそらく蟻酸の物騒な匂いを感じ取ったのでしょう。
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クロオオアリ♀の喧嘩は蟻酸を噴射する