2015/09/04

夜のキボシアシナガバチは襲ってこない?【暗視映像】


キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#3

2015年7月上旬・深夜23:30頃

▼前回の記事初ワーカーが羽化したキボシアシナガバチ夜のコロニー【暗視映像】
個体識別のためキボシアシナガバチPolistes nipponensis)創設女王にマーキングするつもりでこの日は出掛けたのですが、一足遅かったようです。
初ワーカー(長女)が羽化してしまい、巣の防衛力は2倍になりました。
夜間なら大人しいだろうと二匹の♀に直接マーキングしようと油性ペンをそっと近づけたら警戒・威嚇されてしまい、結局諦めました。
昼間なら在巣の蜂を炭酸ガスで麻酔してから一網打尽に捕獲する方法をやっていたと思います。

▼関連記事在巣のキアシナガバチを一斉捕獲(炭酸ガス麻酔)
万一失敗して夜中に刺されたらなにかと面倒なので、億劫になってしまいました。

さて、気を取り直して別のちょっとした実験を試してみます。
キボシアシナガバチのコロニーは気性が荒いとされていて、昼間は不用意に接近する者に対して周囲を飛び回り激しく巣を守ります。
夜間はどうでしょうか?
本種は夜行性ではなく、暗闇ではおそらく目が見えず、飛ぶことも出来ないはずです。

赤外線の暗視動画に撮りながら柳の枝を揺らしても、予想通り蜂は襲って来ませんでした。
飛び立つどころか無反応です。
翅を半開きにして震わせる警戒姿勢にもなりません。
夜目が効かない蜂には、風で枝が揺れているのと区別できないのでしょうか?

続いて白色LEDを点灯すると、女王蜂が警戒姿勢を取りました。
しかし、やはり飛び立って攻撃してくることはありませんでした。(女王蜂は通常、穏健な性格です。)
夜のキボシアシナガバチは目が見えず飛べないため、コロニー防衛力は著しく下がるようです。
したがってアシナガバチの巣に寄生する蛾は夜に産卵するそうです。
また、もし巣を駆除する必要に迫られたら夜が良いかもしれません。
ワーカーの数が増えても同じ結果になるか?という点は、改めて試してみる必要があります。

夜に飛ばないのは、もしかすると気温が低いせいもあるかもしれません。

まさか真似(追試)する人はいないと思いますが、くれぐれも自己責任でお願いします。
昼間なら私もこんな無茶(巣のある枝を揺らすなど)は絶対にやりません。
完全防備の防護服があれば別ですけど。

つづく→#4:威嚇飛翔で巣を防衛(昼間)


川面を逃げ、採食するカルガモの親子(野鳥)



2015年7月中旬

街中を流れる川沿いの堤防を歩いていたら、カルガモAnas poecilorhyncha zonorhyncha)の群れが私に警戒して一斉に川面を逃げ始めました。
親鳥の周りを明らかに小型の幼鳥が必死で泳いでいます。
計15羽の親子群でした。

対岸へ渡って茂みの陰へ移動しました。
幼鳥が根際の泥を啄んで採食してから、慌てて群れの後を追う様が可愛らしいですね。
親鳥は頭を水中に潜って採食していました。


2015/09/03

初ワーカーが羽化したキボシアシナガバチ夜のコロニー【暗視映像】



キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#2

(記事を書く順序を間違えてしまいました。)
▼前回の記事
柳の枝先で初期巣を造るキボシアシナガバチ創設女王
2015年7月上旬・深夜23:11〜23:27

柳(樹種不詳)の枝先に営巣したキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の初期巣を見つけてから3日後の夜、様子を見に行きました。
赤外線の暗視カメラで撮影すると、ワーカー♀(長女)が1匹羽化していました。
創設女王による単独営巣期を無事に乗り切り、一安心。

在巣の蜂は巣盤の死角に隠れていました。
天井部にもう1匹います。
1匹が育房点検に降りて来ました。
幼虫と口移しの栄養交換を行った、ように見えました。
巣盤中央部の育房はほとんど繭キャップで塞がれています。

巣盤下面から観察すると、外側の育房は作りかけで卵や幼虫が見えます。
暗視映像は白黒なので、創設女王とワーカーの区別ができません。

白色LEDを点灯すると蜂は翅を半開きにして警戒姿勢になりました。
複眼が黒い個体は羽化して間もない新ワーカーです。
巣柄にしがみついている別個体は複眼が褐色なので(若くない)、創設女王と判明しました。

暗視モードに戻すと、安心して育房の点検、身繕いや栄養交換を繰り返しています。

つづく→#3:夜のキボシアシナガバチは襲ってこない?【暗視映像】


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