2015/08/31

威嚇飛翔で巣を防衛するキボシアシナガバチ♀♂



キボシアシナガバチ巣の定点観察@柳#4

▼前回の記事
夜のキボシアシナガバチは襲ってこない?【暗視映像】

2015年7月中旬

柳(樹種不詳)の枝先に営巣したキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の巣を9日ぶりに見に行きました。
巣に近づくと蜂がかなり警戒して何匹も飛び立ち、こちらに向かってきました。
慌てて巣から少し離れました。
コロニーが落ち着いたところでよく見ると、♂が2匹羽化していました。
early males(早期羽化雄)と呼ばれる、アシナガバチ類でときどき見られる現象のようです。
通常であれば、アシナガバチの♂が羽化するのは新女王の羽化と同じくコロニーの末期です。

在巣の個体も翅を広げていまにも飛びそうな威嚇姿勢を取っています。
帰巣する個体に対しても警戒して翅を震わせています。
帰巣した蜂も育房を点検して回り、警戒しています。

つづく→#5:在巣♂の脱糞


【参考文献】
山崎和久, and 小野正人. "A315 キアシナガバチ Polistes rothneyi iwatai における早期羽化オスの発見とその交尾能力の確認 (一般講演)." 日本応用動物昆虫学会大会講演要旨 49 (2005): 63.(PDFあり


【追記】
小林朋道『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』によれば、
ハチが翅のふるわせを威嚇行動に使うのは、動物行動学では合理的に説明できる。動物行動学では「意図的動作」と呼ぶが、動物はある行動を起こす前に、まずはその行動の始まりの一部分を繰り返し見せることがある。(中略)セグロアシナガバチの場合、攻撃のときは、飛び立ち、相手の表面に着地し、針で刺す。この攻撃行動の「意図的動作」は、飛び立つときの”翅のふるわせ”ということになる。”腹部を向けて揺らし、針を出し入れする”という動作ははじめて見たが、それも「意図的動作」の一種なのかもしれない。 (p83より引用)
アシナガバチ関連の専門書を読んでも書いていなかったことなので、勉強になりました。



ゴマダラカミキリの擬死落下



2015年7月中旬

水辺に近い茂みでゴマダラカミキリAnoplophora malasiaca)がハコヤナギ(=ヤマナラシ)と思しき幼木の天辺に乗っていました。
本種のホストにヤナギ類が含まれるらしいのですが、枝葉に口を付けていません。
成虫の後食シーンをいつか撮りたいものです。

背側から回り込んで顔正面を撮ろうとしたら危険を察したようで、自ら足を離してポロリと擬死落下しました。
下の方の別株の葉にしがみ付いていました。
慎重にカメラを近づけたら、見下ろすアングルで顔を撮っても今度は逃げずに撮らせてくれました。

幼木の樹種はハコヤナギ(ヤマナラシ)だと思うのですが、あまり自信がありません。
ポプラ?
葉柄が赤っぽいです。


▼関連記事ゴマダラカミキリの擬死落下【ハイスピード動画】


2015/08/30

タケニグサの花で争うクロマルハナバチ♀



2015年7月中旬

堤防に背高く生えたタケニグサの群落でクロマルハナバチBombus ignitus)のワーカーが訪花していました。
土手の下から見上げると逆光で見づらいのですが、独特の羽音で気づきました。
2匹がなぜか空中戦で軽い小競り合いを繰り広げていたのが初めて見る光景で、興味深く思いました。
異なるコロニー出身の蜂が蜜源の縄張り争いをしているのでしょうか?

※ 逆光のため、動画編集時に自動色調補正を施してあります。

後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
タケニグサの花は未だ咲きかけで、花粉の量も少なさそうです。
後半は振動集粉の様子を撮りました。
(今回は少し離れた位置から撮影したので、振動集粉の音は録音されていません。)
これはもうすっかりお馴染みになった光景です。

▼関連記事
タケニグサの花で振動集粉するクロマルハナバチ♀
クロマルハナバチの振動受粉@タケニグサ



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