ノシメマダラメイガの飼育記録#9
▼前回の記事ノシメマダラメイガ(蛾)夜の活動【暗視映像】
2015年5月下旬・室温25℃
ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)を飼育してみようと思ったきっかけの一つは、幼虫がチョコレート製品を食べて育つと知ったからです。
水も飲まずにそんな偏食でも立派に成虫になるとは驚きです。
チョコを食害するシーンをぜひ観察したくなりました。
宮ノ下明大, and 今村太郎. "チョコレート製品でのノシメマダラメイガ Plodia interpunctella 幼虫の発育." ペストロジー 26.2 (2011): 53-57. (PDFへのリンク)
食品害虫サイトのコラムも参考になりました。
・チョコを何日で食べきりますか?
・ノシメマダラメイガを飼育してみよう!
今回、チョコレートの他には押し麦と黒胡麻を少量入れてみました。(たまたま台所に貯蔵してあった穀類を選んだだけで、特に理由はありません。)
ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)幼虫の餌として入れておいたミルクチョコレートの表面に、遂に若齢幼虫2頭を発見しました。
未だ小さ過ぎて、マクロレンズで強拡大しても口元の動きがよく見えませんでした。
一緒に写っている黒いゴマ粒と比べれば幼虫の小ささが実感できるはずです。
チョコレートを齧っている犯行現場の証拠映像は、幼虫がもっと大きく育つまでお預けです。
ノシメマダラメイガの卵はどうしても見つけられませんでした。
成虫を大量飼育した結果、容器内に鱗粉が散乱していて、たまに見つかる白い粒が卵かどうか私には見分けられないのです。
したがって、幼虫が孵化するシーンも観察できていません。
卵殻は孵化直後に幼虫が自分で食べたのでしょうか?
交尾後の♀が産卵するシーンも未見です。
※ 容器の蓋として張ったサランラップ越しに撮った前半の映像には、動画編集時に自動色調補正を施しています。
【断り書き】
有名な某チョコレート製品に刻印されたロゴが写ってしまっているので、菓子メーカーの名誉のために申し添えます。
(映像だけ見て早とちりしたり風評被害や営業妨害になるといけないので、具体的な商品名やメーカーを明記するのは差し控えます。)
決して購入した商品にノシメマダラメイガ幼虫が混入していたのではなく、密封パッケージ等の品質管理に落ち度は全くありません。
また、チョコレートに防虫剤などは添加されていない安全な食品であることも分かります。
今回、飼育用の餌にこの銘柄のチョコレートを選んだのもたまたま近所の店で一番安かったからで、他意はありません。
チョコ表面のロゴを削るか裏返して置くか、映像にモザイクを掛けるべきですかね?
当然ながら今後も飼育で増やした害虫を外に放つこともしません。
別に飼っているハエトリグモの生き餌としてノシメマダラメイガを養殖してみるのが私の目的で、そのついでに色々と観察を楽しんでいます。
つづく→#10:チョコレートに群がるノシメマダラメイガ(蛾)若齢幼虫【微速度撮影】
2015年6月上旬
湿地帯の泥でコアシナガバチ♀(Polistes snelleni)が水を飲んでいました。
泥を啜るのではなく、もっとちゃんとした水溜りから飲めば良いと思うのですが、蜂にしてみれば何か理由があるのでしょう。(ミネラル補給?)
昨年、山道の轍でキアシナガバチ創設女王が水を飲んでいたのも湿った泥からでした。
▼関連記事
キアシナガバチ創設女王の吸水
時期的に恐らく単独営巣期の創設女王でしょう。
森林生物情報サイトによると、コアシナガバチの
営巣開始は5月頃。最初の働きバチは7月ころ出現
すぐに飛び立ってしまったので、最後は1/4倍速のスローモーションでリプレイして水増し。
実はキボシアシナガバチと迷いました。
キボシアシナガバチはコアシナガバチに似るが、第1腹節の黄色紋のほかに腹節には黄色班がないことで容易に区別できる(『ハチハンドブック』p66より)。
ヒオドシチョウの飼育記録#9
▼前回の記事
ヒオドシチョウの蛹化【2アングルの微速度撮影】
2015年5月下旬
計4頭飼育していたヒオドシチョウ(Nymphalis xanthomelas japonica)の中で3番目に成長の早かった個体c無印の記録です。
個体識別のマーキングを施していないので、見苦しくありません。
終齢幼虫の様子を夜中にチェックすると、柳の葉裏の主脈にしがみつき静止していました。
棘状突起に触れても無反応。
朝になると前蛹が下垂していました。
腹端を固定する糸に前夜は気づきませんでした。
前蛹が脱皮して蛹化する過程をカメラ2台のマルチアングルで微速度撮影してみました。
初めにご覧頂くのは、背面から10秒インターバル撮影した連続写真(午後17:33〜20:50)から制作した早回し映像です。
次にお見せするのは、側面から狙った20倍速映像です。
午後19:48:46、遂に背中が割れて脱皮が始まりました。(このときの室温28℃、湿度45%)
抜け殻を振り落とそうと激しく暴れても、腹端に引っかかって離れません。
諦めたのか、垂蛹はおとなしくなりました。
※ 幼虫を飼育している間は餌植物(柳)を挿したPETボトルの口にアルミ箔を巻いたりスポンジを詰めたりして塞いでおきました。必ずこれをしないと幼虫が花瓶に落ちて水死する事故が頻発します。幼虫が徘徊を止め前蛹になったので、微速度撮影を始める前に目障りなアルミ箔を取り除きました。
つづく→#10:触られて暴れるヒオドシチョウ垂蛹
【おまけの動画1】
側面から狙い、初めから動画で微速度撮影した10倍速映像(オリジナル)をブログ限定公開します。
【おまけの動画2】
上の素材を早回しにした30倍速映像。
【おまけの動画3】
背面から狙い、昼過ぎからインターバル撮影(12:07:14〜20:50:36)で監視を続けた微速度撮影のノーカット映像です。
前蛹が脱皮するはるか前から断続的に蠕動を繰り返していることが分かります。
【おまけの動画4、5】
インターバル撮影の素材で早回し速度を変えた短縮バージョン2本。