2015/01/25

モノサシトンボ♂奇形個体の飛翔【ハイスピード動画】



2014年8月中旬

山中の池の茂みで奇形のモノサシトンボ♂(Copera annulata)を見つけました。
長い胴体が途中で曲がっている個体です。
原因不明ですが、羽化不全とか水質汚染の影響なのでしょうか?
葉から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
飛び立ってもすぐ近くの葉に再着陸するので、同一個体を追いかけて撮影を続けました。
腹部が曲がっていても飛翔には特に支障がないようです。
(厳密には空気抵抗が不均等になりそうですけど、飛行姿勢を制御できる範囲内なのでしょう。)
最後は採寸代わりに人差し指を写し込みました。
そのついでにトンボの腹端に軽く触れると驚いてつんのめるように緊急発進しました。
揚力よりも前への推進力を優先して避難したようです。
映像後半は1/5倍速のスローモーションでリプレイ。


▼つづく
モノサシトンボ♂奇形個体が狩りに失敗【ハイスピード動画】


▼関連記事
飛べ!モノサシトンボ(未成熟個体)【ハイスピード動画】



モミジの葉を飽食するスジエグリシャチホコ(蛾)幼虫【微速度撮影】



2014年9月下旬
▼前回の記事
カエデの葉を食すスジエグリシャチホコ幼虫(蛾)

里山で採集してきた翌日、スジエグリシャチホコPtilodon hoegei)の幼虫が飼育下でイロハカエデ(=イロハモミジ)の葉を蚕食する様子を微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
葉を食べ尽くすと葉柄の切り口も齧っていました。
容器の底に大量の糞が落ちているものの、脱糞シーンは撮れていませんでした。

その後の経過。
この幼虫は食欲が無くなり盛んに徘徊した挙句、絹糸で葉を綴って隠れ家を作り中に篭りました。
ところが脱皮も蛹化もせずに死亡したようです。
本種は土中で蛹化越冬するらしい(『樹と生きる虫たち:シャチホコ蛾の生態』p258より)のですけど、残念ながら飼育がうまく行きませんでした。
容器内に土を入れておくべきだったかもしれません。
採寸もしていないので、何齢の幼虫だったのか不明です。
また同書p232によると、スジエグリシャチホコ幼虫は防禦行動として体液を吐出するらしく、これもいつか確かめてみたいものです。


2015/01/24

杉の木に止まるチャイロスズメバチ



2014年9月下旬


▼前回の記事
破壊された巣とチャイロスズメバチ♀残党

斜面に営巣したチャイロスズメバチの定点観察#5

チャイロスズメバチVespa dybowskii)の壊れた巣の近くに生えた若いスギの木に蜂が1匹止まりました。
もしかして巣を修復するために樹皮を剥いで巣材を集めるのかと期待したものの、幹をウロウロと登り降りしただけで飛び立ちました。
心なしか触角が長いので、もしかするとワーカー♀ではなく♂や新女王
かもしれません。(自信なし)
雄蜂や新女王だとすれば、巣材を集めないのも納得です。

▼関連記事(雄蜂の標本写真)
コケから吸水するチャイロスズメバチ♂
この杉の木は樹皮が何度も剥ぎ取られた形跡があるようにも見えます。(気のせい?)

つづく→シリーズ#6:チャイロスズメバチの廃巣を採集



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