2013年5月上旬
谷川沿いで雪の残る林道をニホンカモシカ(Capricornis crispus)が向こうから歩いて来ます。
ようやく私に気づくと立ち止まり、しばしの対峙。
この個体は右耳の耳介が折れ曲がり垂れているという特徴があります。
それでも折れた右耳を動かせるようです。
やがてカモシカは私を避けるように林道を外れて茂みに飛び込み、迂回して杉林を移動。
途中で細い立木に眼下腺マーキングを行ったようです。(@1:35 - 1:40)
実はこの辺りを縄張りとするカモシカとしては、2009年10月にも遭遇しています。
関連記事→「ニホンカモシカとかくれんぼ」
果たして今回のカモシカと同一個体でしょうか?
2009年のカモシカは両耳とも正常ですけど、最近になってから怪我で耳が折れた可能性もあるので、耳だけで別個体であるという決め手にはなりませんね。
このような垂れ耳は先天的な異常なのでしょうか。
2013年5月上旬
クルミの堅果を咥えたハシボソガラス(Corvus corone)が電線に止まり、真下の舗装路に落として割ろうとしています。
田んぼの土手の方へ転がってしまったクルミを取りに行くカラス。
3回続けて落とした後は路上からクルミを持って飛び立ち、田んぼを横切って向こうの通りの電線へ移動しました。
割った実をほじくって食べるシーンまで見届けたかったのですが、私に見られているのをカラスは嫌ったのかもしれません。
そこでもすぐにまた同様のクルミ割り行動をやっています。
必ず電線の高さから落とすのは、それよりも高い位置から落とすと衝撃が増して割れやすくなる代わりに車道から転がってクルミを紛失する恐れが増すと分かっているのでしょう。
昨年観察したハシボソガラスは飛びながらクルミの実を落としました。
一方、今回の個体は必ず電線に止まってからクルミの実を落とすという作法の違いがあります。
クルミの実は脂肪分に富み高カロリーなので、手間暇かけて割る価値があるのでしょう。
当地のカラスは通行する車のタイヤに轢かせてクルミを割るという一段上の技を未だ編み出していない(伝わっていない)ようで、私は未見です。
2013年4月下旬
昨年初めて見つけて飛翔シーンをハイスピード動画に撮ったネジロカミキリ(Pogonocherus (Eupogonocherus) seminiveus)が早春のタラノキに集まるという情報を思い出し、山道でタラノキを見て歩きました。
すると案の定ネジロカミキリが見つかり、自分でもびっくりしました。
これまで私の虫撮りは行き辺りばったりの出たとこ勝負なので、このささやかな成功体験で少しだけ自信がつきました。
タラノキはわずかに芽吹き始めたばかりで、未だ山菜採りの季節でもありません。
ネジロカミキリのゴツゴツした体型とツートンカラーは保護色の効果もありそうです。
初めに見つけた株の上部には2匹が止まっていました。
産卵中の♀なのか、交尾相手を待ち受ける♂なのでしょうか。
体長に若干差があるものの、交尾行動や闘争は行わず互いに没交渉です。
触角があまり長くないことから素人目には♀のような気がします(採集していないので定かではありません)。
細い幹を歩き回りながら腹端から産卵管のような物が伸び縮みしています。
まさか♂の交尾器ってことはないですよね?
樹皮に所々残る緑色の点は産卵痕あるいは食痕なのでしょうか?
下向きで静止している個体は腹端を幹に押し付けていて、産卵中なのかな?
触角の長さは体長を越えないので、♀のような気がします。
幹に口を付けているようですが、肝心の大顎の動きがよく見えません。
予め大顎で樹皮を傷付けてから産卵管を差し込むのでしょうか。
「タラノキに産卵中の♀」と言い切れる自信がなくてもどかしいのですが、多分そうだろうということにしておきます。
近くの別な枝にもう一匹いました。
▼つづく▼
タラノキの新芽とネジロカミキリ