【追記】
泥巣には生きたガザミグモ♂も潜んでいたのですが、写真などは割愛。
冬越しの飢餓状態で腹部がぺったんこでした。
【追記2】
兵藤有生、林 晃史『招かれざる虫: 食べものにつく害虫の科学推理ノート』によると、
(ヒメカツオブシムシの)幼虫は囓る力が強く、かつお節や煮干しなどの乾燥した動物質の中で生息する。さらに、絹・羊毛の主成分であるケラチンやフィブリンも消化してしまうので、衣類や蚕繭、動物剥製の害虫としても知られている。自然条件での発育所要期間は約10ヶ月。成虫の寿命は20日間ほど。♀は、その一生のあいだに40~80個粒を産卵する。幼虫で越冬して、成虫は年1回、5~6月ころに発生。幼虫は、乾燥や飢餓に著しく強く、成熟幼虫は絶食状態で半年から1年は生存することが知られている。(p114より引用)
【追記3】
ヒメマルカツオブシムシやヒメカツオブシムシは、繊維に含まれるケラチンという物質を消化できることから、毛織物は勿論のこと筆やブラシまで被害をうける。
ヒメマルカツオブシムシは野外では鳥の巣、古くなったハチの巣などの中に棲み、羽毛や虫の死骸を食べる。他のカツオブシムシとともに自然界の掃除屋である(中略)
褐色の毛に包まれた幼虫は体長が約3ミリ、ずんぐり肥っている。体の後方の左右に筆先のような毛の束が並んでいる。敵が近づくとこの毛を扇のようにパッと開く。他の昆虫がこの毛にふれると、たちまち毛が抜けて昆虫の体にからみつくことが知られている。(中略)他のカツオブシムシの幼虫にも類似した毛があるので、同じような作用が考えられる。(p161−162より引用)
【追記4】
鈴木知之『小さな小さな虫図鑑』p18-19にヒメマルカツオブシムシが掲載されていました。
昆虫愛好家にとっても天敵で、防虫剤を入れわすれた標本箱が被害(食害:しぐま註)にあうことになる。
また、【追記3】の後半にもあった「ヒメマルカツオブシムシ幼虫の秘密兵器」について、写真付きで詳しく書いてありました。
幼虫の腹端には槍のような形の毛(槍状毛とよばれる)の束がある。アリなどの敵が近づくと、この束が扇状に開き、槍状毛がぬけて相手の体にからみつき、身動きできない状態にしてしまう。
こんな面白い防御法があるのなら、ぜひ自分でも試して動画で記録したくなりました。