2026/08/24

若葉が芽吹き始めた春の二次林でタヌキの巣穴入口を調べるホンドギツネ:4月下旬【トレイルカメラ】

 

2025年4月下旬 

シーン0:4/17・午後14:44・晴れ(@0:00〜) 
ようやく雪が溶け切った落葉二次林で、ホンドタヌキの営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
この時点で写っている緑の葉は、冬緑性のナニワズ(別名エゾナニワズ、エゾナツボウズ)と常緑樹のヒメアオキの群落だけです。 
他の落葉樹はまだ冬芽のままです。

ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:4/25・午前5:01・晴れ・気温9℃(@0:03〜)日の出時刻は午前4:48 
マルバゴマキなど落葉樹の若葉が芽吹き始めました。 

日の出直後の早朝にキツネが単独で監視カメラの前を横切りました。
途中で倒木の上に前脚を掛けながら、ミズキの灌木を見上げました。 


シーン2:4/26・午前5:24・気温0℃(@0:27〜)日の出時刻は4:46
翌日も早朝にキツネが現れました。 
おそらく同一個体と思われ、尻尾の毛がフサフサしています。 
この時期は冬毛から夏毛へと生え変わる換毛期です。 

2つの巣口L、Rを順に覗き込んで匂いを嗅いだものの、中に入ろうとはしませんでした。 

左の林内へキツネが立ち去ると、カラスが嗄れ声で鳴き始めました。 
キツネに対する警戒声なのでしょう。


【考察】
キツネの換毛期について、Perplexity AIに訊いてみました。

Q: 山形県で4月下旬に見られるホンドギツネは冬毛の状態か?

A: はい。**山形県で4月下旬に見られるホンドギツネは、通常は冬毛から夏毛へ移行中の「換毛期」**と考えるのが妥当です。ただし、冬毛が完全に残っている個体と、かなり夏毛化した個体が混在します。

見た目の目安

春の換毛では、一般に次のような状態になります。

  • 胴体や背中に冬毛の長い上毛がまだ残る
  • 下毛が抜けて、全体に冬より細く見える
  • 腹部、頸部、脇、尾の基部などから先に毛が薄くなる
  • 毛並みがぼそぼそ・不均一に見える
  • 尾が冬季より細くなり始める
  • 赤褐色の夏毛が目立つ一方、灰褐色または淡色の冬毛が部分的に残る

キツネでは春に冬毛の下毛が抜け、夏毛へ移行します。飼育下のホンドギツネでも、春から初夏にかけて毛が大量に抜け、尾が著しく細く見えることが報告されています。 また、ホンドギツネの換毛期は春と秋の年2回とされています。 circle.kyoto-np

山形県・4月下旬の場合

山形県は本州内では積雪・寒冷の影響が比較的大きいため、4月下旬は関東平野部より換毛が遅れている可能性があります。したがって、野外個体では、

  • 冬毛がまだかなり残る
  • 換毛が進み、部分的に夏毛になっている
  • 低地の暖かい地域や暖冬年では、ほぼ夏毛に近い

という幅が予想されます。

特に山間部、積雪の多い地域、標高の高い場所では、4月下旬でも「冬毛の印象」が強い個体がいて不思議ではありません。一方、日当たりのよい低地や市街地周辺では、すでにかなり細身に見えることがあります。

観察時の判定

写真や動画で判定するなら、単に「ふさふさしているか」よりも、次を確認するとよいです。

所見 推定される状態
首・胸・尾が非常に豊かで、毛並みが均一 冬毛が強く残る
背中や脇の毛が不均一で、抜け毛が目立つ 換毛中
尾が細く、胴体の輪郭が明瞭 夏毛化が進行
毛が短く、全体にすっきりしている 夏毛に近い

したがって、山形県の4月下旬の個体を記録する場合は、「冬毛」か「夏毛」かの二択ではなく、「冬毛から夏毛への換毛中」と記載するのが最も適切です。なお、毛がまだらに抜けて見えるだけなら、必ずしも皮膚病や栄養不良を意味しません。

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