2013/01/14

ヒメアカタテハの飛び立ち【ハイスピード動画&HD動画】



2012年10月上旬

野菊(種名不詳)の花蜜を吸っていたヒメアカタテハVanessa cardui)が飛び立つ瞬間を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
せっかくの羽ばたくスローモーションをもう少し引きの絵で堪能したかったですね。

同一個体の訪花シーンを通常のHD動画でも撮っています。





翅をほぼ全開にして花に止まるのは曇り空で気温が低かったせいでしょう。



ルリイロハラナガハナアブの一種の交尾と連結逃走



2012年10月上旬

平地を流れる小川(用水路)の欄干で♀♂2匹のアブが交尾を始めました。
互いに逆を向いて交尾器を連結しています。
接写し始めると、交尾中のアブは連結したまま逃走開始。
前を逃げる個体が力づくでパートナーを引っ張り、飛び立とうとしています。

欄干の側面に隠れたたペアは連結部を頻りに上下しています。
やや斜めのアングルのため、結合部をうまく接写できませんでした。
(きちんと真横を向いてくれなかった。)
ハエやアブに詳しい達人なら複眼や交尾器の形状などから性別が見分けられるのでしょうか?

同定してもらうため採集しようとしたら連結状態のまま下草に落ちて逃げられてしまいました。


『一寸のハエにも五分の大和魂』画像掲示板にて問い合わせたところ、茨城@市毛さんより以下の回答を頂きました。

写真のアブは,ハナアブ科のナミルリイロハラナガハナアブXylota amamiensis かミヤマルリイロハラナガハナアブXylota coquilletti の可能性が最も高いと思います.(動画を見たのですが,腹部背板や脛節基部内側の剛毛が見えないので難しいです)
性別は,複眼が離れているのがメスです.


左が♂で右が♀?

左が♀で右が♂?




スジクワガタ♂に栄養ドリンクを与えてみる



2012年10月中旬・室温21℃

飼育中のスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis)に元気になってもらおうと、何かでの本で読んだように栄養ドリンクを与えてみました。
(当時はコクワガタだと思い込んでおり、飼育下で越冬させる前に精を付けてもらうつもりでした。)
脱脂綿にリポビタンゴールドを染み込ませて与えてみます。
しばらくすると、その脱脂綿に頭をぐいぐい突っ込んでいました。
どうやら気に入ってくれたようです。
触角で脱脂綿に触れながら口吻の伸縮が見られました。

栄養ドリンクに含まれる生薬、アミノ酸やビタミン類の補給はともかく、カフェインの副作用が心配です。
虫への興奮作用や中毒性は大丈夫でしょうか?
ノンカフェインの商品を選んだ方が良いのかもしれません。


【追記1】
2020/11/02 11:04 ネットニュース「マイナビニュース」記事
Yuhao, Ji, et al. "Effects of caffeine on mating behavior and sperm precedence in Tribolium castaneum." Ethology (2020).
「甲虫において、カフェインが交尾に及ぼす影響を明らかにした研究はこれが世界で初めて」なのだそうです。
少なくとも酷い悪影響は無いらしい。


【追記2】
コーヒーやチャなどの植物は、植食性昆虫による食害を忌避するためにコストをかけてカフェインというアルカロイドを産生・蓄積しています。
したがって、多くの幼虫に対してカフェインは毒性があるそうです。
その一方、花蜜に微量のカフェインが含まれていると、送粉者ハナバチの記憶力が増したり採餌活動が活発になったりする効果があるらしい。

↓参考動画:"Why Does Caffeine Exist?" by PBS Eons




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