2012/11/17

エゾイトトンボ♂@尾部屈曲



2012年7月上旬

沼岸の草葉に止まったエゾイトトンボ♂が腹部をくねくね動かしていました。
後脚を擦り合わせながらクネクネ、モジモジ。
交尾に備えてストレッチ運動でもしているのでしょうか。
あぶれ♂が飛来すると、僅かに尾端を持ち上げ合図していました。


2012/11/16

ジガバチの営巣:獲物を狙う寄生ハエとの死闘#2:再度の巣坑一時閉鎖



2012年8月上旬

独りで観察しているため、逃げたジガバチ♀と営巣地を同時に監視するのは不可能です。
営巣地を見張ることにしました。
数分後、営巣地に一匹のジガバチ♀が空荷で現れました。
地面を徘徊して、一時閉鎖を解いたばかりの巣坑を探し当てました。
中を点検してから、驚いたことに再び一時閉鎖を始めました。

蜂の個体標識(マーキング)を施していなかったことがつくづく悔やまれます。
考えられる可能性は二つ。

  1. さきほど寄生ハエに追われて逃げたジガバチ♀がどこかに獲物を隠してから巣に戻って来た。
  2. 新しい営巣地を探していた別個体♀が運良く空き巣を見つけ、これを乗っ取り再利用することに決めた。(一種の労働寄生)
蜂は閉塞石を詰め込んだり、砂を足で掻き入れたり、手早く作業を進めます。
巣穴の横にまとめて置いていた大きな閉塞石も再利用しました。
永久閉鎖とは異なり、顔で押し固める力作業は省略。
閉塞石は巣穴のすぐ近くの物で済ませ、わざわざ遠くまで探しに出かけたりしない印象を受けました。


戸締りが済むと今度はあっさり立ち去りました。
このとき巣の場所を記憶するための定位歩行も行わなかったので、やはり巣主の♀が戻ってきたと考えるのが自然でしょう。
もし別個体の♀が巣を奪ったのなら、狩りに出かける前に巣穴の位置をしっかり覚える必要があるはずです。
「オッカムの剃刀」の原則や「モーガンの公準」からも、シンプルな解釈(1)を採用することにします。
アクシデントのせいで本能行動の連鎖が断ち切られたように思うのですが、母蜂はこの後どうするのでしょう?

つづく。


ハンミョウの疾走と狩り失敗【ハイスピード動画】



2012年8月下旬

舗装路で疾走するハンミョウ(斑猫)(Cicindela japonica
)を220fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
体長比で考えるとハンミョウは昆虫界で最も俊足の短距離ランナーであると聞いたことがあります。

辺りを徘徊するアリが近づく度に、急かされるように走り出します。
アリのおかげで間欠的に疾走するシーンを同一個体で何度も撮ることができました。

ハンミョウは肉食性です。
アリから逃げるだけでなく狩りを試みた決定的瞬間が一度だけ偶然に撮れていました。(@1:32〜)
横から近づいてきたアリに気づくと向き直り、突進すると大顎で襲いかかりました。
しかし蟻酸で反撃されたのか、すぐに退散しました。
獲物と誤認したのかと現場では思ったのですけど、『川辺の昆虫カメラ散歩:多摩川水系250種の虫たち』p56によると、

この美しい昆虫(ハンミョウ)は日当たりの良い路上で、アリなどの小さな昆虫が通りかかるのを待って、それをとらえて食べる。
また平凡社の『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p95によれば、
獲物はアリが多いが、蛾の幼虫やミミズといった体液の多い小動物が好物。ハンミョウ類はすばやく走ることができるが、逃げる獲物を追いかけて捕らえるわけではない。

ヒトが追いかけると少しだけ飛んで逃げる有名な「道教え」行動をハイスピード動画に撮ってみたかったのですが、難しくて無理でした。(三脚が必要?)





同一個体を通常のHD動画でも撮りました↑。
路上に佇むハンミョウが夏の強い日差しを浴びて、立ち姿の濃い影が路上に落ちています。※
正面を向くと、どうやら大顎を開閉しているようです。

足元を蟻が這うのを嫌って短距離走(ダッシュ)を繰り返します。
疾走感は出ていると思いますが、速すぎてよく見えません。


【追記】
※ 『カラー自然シリーズ70:ハンミョウ』p6によると、炎天下で体温の上がった
ハンミョウは太陽の方を向いて、体を起こします。このような姿勢をとると、日光の当たる面積がぐんと小さくなり太陽の熱の受け方が減ります。地面にうつったハンミョウの影を見てください。ずいぶん小さくなっているでしょう。
これはトンボの倒立姿勢と同じ原理ですね。
関連記事→「倒立して体温調節するマユタテアカネ未熟♂」
今回私が動画に撮ったハンミョウはそこまで暑くはなかったようです。
ちなみにハンミョウの顔を正面から接写できれば大顎の色で性別判定できるらしい。(他には前脚の毛束の有無)
同書p13より



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