2012/11/16

ハンミョウの疾走と狩り失敗【ハイスピード動画】



2012年8月下旬

舗装路で疾走するハンミョウ(斑猫)Cicindela japonica
を220fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
体長比で考えるとハンミョウは昆虫界で最も俊足の短距離ランナーであると聞いたことがあります。

辺りを徘徊するアリが近づく度に、急かされるように走り出します。
アリのおかげで間欠的に疾走するシーンを同一個体で何度も撮ることができました。

ハンミョウは肉食性です。
アリから逃げるだけでなく狩りを試みた決定的瞬間が一度だけ偶然に撮れていました。(@1:32〜)
横から近づいてきたアリに気づくと向き直り、突進すると大顎で襲いかかりました。
しかし蟻酸で反撃されたのか、すぐに退散しました。
獲物と誤認したのかと現場では思ったのですけど、『川辺の昆虫カメラ散歩:多摩川水系250種の虫たち』p56によると、

この美しい昆虫(ハンミョウ)は日当たりの良い路上で、アリなどの小さな昆虫が通りかかるのを待って、それをとらえて食べる。
また平凡社の『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p95によれば、
獲物はアリが多いが、蛾の幼虫やミミズといった体液の多い小動物が好物。ハンミョウ類はすばやく走ることができるが、逃げる獲物を追いかけて捕らえるわけではない。

ヒトが追いかけると少しだけ飛んで逃げる有名な「道教え」行動をハイスピード動画に撮ってみたかったのですが、難しくて無理でした。(三脚が必要?)





同一個体を通常のHD動画でも撮りました↑。
路上に佇むハンミョウが夏の強い日差しを浴びて、立ち姿の濃い影が路上に落ちています。※
正面を向くと、どうやら大顎を開閉しているようです。

足元を蟻が這うのを嫌って短距離走(ダッシュ)を繰り返します。
疾走感は出ていると思いますが、速すぎてよく見えません。


【追記】
※ 『カラー自然シリーズ70:ハンミョウ』p6によると、炎天下で体温の上がった
ハンミョウは太陽の方を向いて、体を起こします。このような姿勢をとると、日光の当たる面積がぐんと小さくなり太陽の熱の受け方が減ります。地面にうつったハンミョウの影を見てください。ずいぶん小さくなっているでしょう。
これはトンボの倒立姿勢と同じ原理ですね。
関連記事→「倒立して体温調節するマユタテアカネ未熟♂
今回私が動画に撮ったハンミョウはそこまで暑くはなかったようです。
ちなみにハンミョウの顔を正面から接写できれば大顎の色で性別判定できるらしい。(他には前脚の毛束の有無)
同書p13より



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