2012/08/06

トラフカニグモがムネアカオオアリを捕食・吸汁




2012年6月上旬

イタドリの葉表に乗ったトラフカニグモTmarus piger)が蟻を捕食・吸汁していました。
餌食となったのはムネアカオオアリCamponotus obscuripes)で、首を噛まれた獲物は既に絶命しておりピクリともしません。

『日本のクモ』p254によると、本種は

他のカニグモと異なり飛翔性の昆虫はあまり捕らず、茎や枝を上って来るアリ類を捕食する。
2010年にも黒い蟻を捕食するトラフカニグモ♀を観察しています。


指をそっと近づけてクモに触れると、獲物は咥えたまま素早く横に動いて逃げました。
カニグモ科だけあって確かにカニのような動きで、クルッと葉裏に隠れたりします。
未採集、未採寸ですが、触肢は♀タイプでした。

獲物に一瞬小さなヌカカ?が飛来したように見えました。



【追記】
『クモのはなしII:糸と織りなす不思議な世界への旅』の第14章「アリに似たクモ」によると、カニグモ科で中南米に生息するアリクイカニグモ亜科は特定のシワアリ類に形態的に擬態しているばかりか、アリを襲って捕食するそうです。
ベーツ型擬態と攻撃的擬態の両面を併せ持っているユニークな例です。
一方、トラフカニグモ類もアリを好んで捕食しますが、からだはアリには似ていません。





2012/08/05

木に登るコゲラ【野鳥】




2012年6月上旬

小さな啄木鳥が木の幹をピョンピョン登っています。
望遠で狙ってみるとコゲラでした。
樹種はカラマツかな?
開始20秒あたりで白い蛾を捕食したようにも見えるのですが、はっきりしません。
最後は飛び去りました。

うーん、小さくて動き回るコゲラを撮るのは実に難しい…。


シモフリコメツキの飛び立ちハイスピード動画



2012年6月上旬

クロバナヒキオコシの葉に止まっていたシモフリコメツキActenicerus pruinosus

飛び立つまでになぜか翅を半開きのまま、かなり長いことモジモジと躊躇していました。
飛翔シーンをハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。

この日は別個体が林床の地面から飛び立つのも目撃しています。






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