2012/07/16
ムツモンオトシブミの飛び立ちハイスピード動画
2012年6月上旬
ムツモンオトシブミ(Apoderus (Leptapoderus) praecellen)が活発に飛んでクロバナヒキオコシの群落を渡り歩いています。
葉から飛び立つシーンをハイスピード動画(220 fps)で繰り返し撮ってみました。
飛び立つ寸前に必ず足踏みするようです。
次に翅を開くと万歳するように脚を挙げて飛びます。
風で揺れた葉から滑落した瞬間に飛び立つ様子も偶然に撮ることができました。
被写体は可能な限り同一個体を追いかけ回して撮りました。
落ち着きがないのでなんとなく♀を探している♂かな?と予想してみるものの、採集して標本を精査しないと性別判定は無理のようです。
『オトシブミ ハンドブック』p40によると、♂の腹部腹面は凹み、その両側が突出するらしい。
2012/07/15
メガネアサヒハエトリ♂同士の喧嘩(威嚇誇示)
2012年6月上旬
湿地帯の欄干で見つけた2匹のメガネアサヒハエトリ♂(Phintella linea)が出会い頭に喧嘩していました。
手前の♂が目の前の相手を認めると第一脚を万歳のように高く振り上げ、威嚇姿勢になりました。
マクロレンズで接写したので被写界深度が浅く、奥にいる♂の様子はピンボケでよく分かりません。
特に闘争時の触肢の動きを観察する絶好のチャンスだったのですが残念でした。派手な接近戦に発展することなく、軽い威嚇誇示だけで両雄は別れました。
この時期がメガネアサヒハエトリの繁殖期なのだろうか。
余裕があればマクロレンズを外し、被写界深度の深い広角のマクロモードで撮るべきでした…。
前の記事「メガネアサヒハエトリ♂の徘徊、身繕い(蜘蛛)」は喧嘩別れした2匹を追いかけて撮影しました。
現場で2匹の♂を採集し、しばらく飼育していました。
体長は同サイズで約4.5mm。
♂a@方眼紙 |
♂a@方眼紙(体長~4.5mm) |
♂a@方眼紙 |
♂a側面@方眼紙 |
♂b@方眼紙 |
円筒容器に同居させても飼育下で明瞭な闘争行動は再現できませんでした。
これほど小さなハエトリグモを上手く飼育した経験が無く、小さな口に合うような生き餌は何を与えれば良いのか困りました。
たまたま近所のイタヤカエデの葉裏で発生した有翅型の黒いアブラムシのコロニーを葉ごと採集して、試しにせっせと与えてみました。
しかし忙しくて捕食シーンを観察する暇がありませんでした。
2匹は共食いすることなく、16日間も生きていたことからおそらく自力で獲物を捕食していたと思われます。
葉裏に小さな住居網を別々に張って潜んでいました。※
いよいよ飼育の手が回らなくなり、梅雨時で容器内にカビが生えてきました。
花嫁の♀も見つけてやれなかったため、採集から16日後に解放してやりました。
※ 『クモ生理生態事典 2011』によると、「本属(Phintella)の仲間は夜間に樹木の葉や枝からぶら下がって寝ていることが多い」らしいのですが、飼育中は気づきませんでした。
飼育下でも第一脚腿節のメタリックブルーがひときわ美しい。 |
ヤマキヒゲナガ♂?(蛾)の飛び立ちハイスピード動画
2012年6月上旬
一頭のヒゲナガガを追いかけて、草むらから飛び立つ瞬間をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
ヤマキヒゲナガまたはその近縁種(Nemophora属)の♂だと思います。
スローモーションでも羽ばたきを堪能する前にすぐにフレームアウとしてしまいました。
離陸では脚の跳躍力が大きいようです。
わざわざこんな長い触角を付けて飛ぶのは空気抵抗も大きいはずで理解に苦しむのですが、軽い小蛾だと逆に滞空時間を稼げるのかもしれません。
♂だけが特に長い触角を持つのらしいので、性淘汰のハンディキャップ説やランナウェイ説でも説明できそうです。
『日本動物大百科9昆虫II』p25によると、
ヒゲナガガ類の♂では極端に長くなっていて、前翅長の2〜3倍の長さがある。これは群飛のときバランスをとるのに役立つのかもしれない。
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