コカマキリ♀dの飼育記録
2011年11月上旬・室温24℃
前回の産卵@飼育容器天井から8日後、コカマキリ♀dが2個目の卵鞘を作り始めました。
DVDスピンドル容器を再利用した中で飼っていたのですが、この日は止り木の下面に静止して腹部をひくひくさせていました。
ここ数日は食欲が無くなり※、いかにも産卵しそうな気配でした。
※コカマキリ♀を何匹も飼育してみると、食欲が落ちるのは産卵の前兆の一つのようです。
産卵シーンを容器越しではなく直接観察したかったので、容器の外に出してやりました。
水平の止り木を用意して乗せてやるも、気に入らなかったようで卓上をあちこち徘徊します。
ようやくPCモニターの下面(プラスチック)にぶら下がって落ち着きました。
やがて案の定、クリーム色の卵鞘を泡立て始めました。
コカマキリ♀の側面から3秒間隔のインターバル撮影で記録しました。
三脚の設置を焦ってしまい、水平がきちんと取れていませんね…。
夕方の74分間(16:33-17:47)の産卵行動を60倍速の早回し映像でご覧下さい。
産卵シーンを何度も見逃したり、思い通りの産卵基質を選んでくれなかったり(撮影アングルをうまく確保できず)と苦労しましたが、コカマキリ♀を4匹も飼育して試行錯誤の末にようやく満足のいく映像が撮れました♪
このまま室内に卵鞘を放置すると、季節外れに幼虫が孵化してしまいます。
乾いた卵鞘を産卵基質からナイフで削り取り、割り箸に接着剤(木工用ボンド)でくっ付けました。
これを屋外に移して冬越しさせます。
2011年10月下旬
里山で荒れた杉林の斜面を登っていると、枯れ枝の間に張られたクモの小さな水平円網が風に揺れていました。
網に陽の光が射してキラキラと光り、とてもフォトジェニックでした。
私のカメラの腕ではなかなかこの美しさが伝わりません…。
円網の直径は15cm強、甑(こしき)の高さは地上135cm。
とても小さなクモが網の下面中央に占座しています。
マクロレンズでの接写を試みたものの、網が風で揺れるせいで微小クモにピントを合わせるのは至難の業です。
クモの網を可視化する初めての試みとして、持参した霧吹きで水滴をスプレーしてみました。
極細の糸に水滴が数珠状に乗り、良い具合に可視化されました。
しかし外気の湿度が低いのか、網に付いた水滴がみるみるうちに蒸発してしまいました。
(動画よりも先に撮った写真の方がきれいに水滴が写っています。)
甑の下面に占座していたクモは驚いて網の外に脱出しました。
加湿器のような細かいミスト状の水滴をそっとスプレー出来れば理想的かもしれません。
網に戻ってくる途中で微小クモを捕獲しました。
炭酸ガス麻酔下で接写してみると見慣れない姿。
体長2mmで腹背に格子状の模様があります。
クモ蟲画像掲示板にて問い合せたところ、「アシナガグモ科の幼体で、おそらくシロカネグモ属の一種(Leucauge sp.)だろう」とご教示頂きました。
この仲間は幼体期での写真鑑定は困難なのだそうです。
2011年10月中旬
道端に生えたタニウツギ幼木の葉にカラフルな毛虫が何匹も止まっていました。
キドクガの幼虫です。
一匹に狙いを定めて顔正面を接写し始めると、すぐに方向転換してしまいました。
側面から見ると頭部の長い毛束(ツインテール!)が目立ちます。
葉の縁に口を付けるも、摂食行動は見られませんでした。
最後は葉の虫食い穴を通って葉裏に隠れてしまいました。