2011/10/05

隻腕コカマキリ♀が鎌一本でハエを狩る【片腕繁盛記】



2011年9月下旬
コカマキリ♀の飼育記録

夕方の原っぱで暗がりの中、コカマキリStatilia maculata )♀を掴まえ飼育するため持ち帰りました。
明るいところでよく見ると、いつどこで怪我をしたのか左の鎌(前脚)が脛節の途中で折れてしまっています。
つまり左の鎌は肘のすぐ上から欠損しており、使い物になる鎌が右の一本しかありません。
厳しい自然界でこんなハンディキャップを背負ってよくぞ今まで生きてこれたものだと驚きました。
若齢幼虫のときの怪我ならば、脱皮の際に少しは鎌も再生するのかもしれませんが、成虫になると回復の見込みはありません。
鎌はカマキリの腿節な、もとい大切な商売道具(武器)ですから、これが片方欠損すれば狩りに支障を来すはずだと思いがちです。
果たして鎌一本だけで自活できるのでしょうか。


飼育容器はDVDスピンドル容器を再利用しました。
中央に立つプラスチックの円柱には登るための滑り止めとしてガムテープ(布タイプ)を巻いてあります。
生きたハエを容器に投入すると、隻腕のコカマキリ♀は壁面で身繕い中のハエを早速認め、こっそり忍び寄って一撃必殺。
獲物に狙いを定め一本の鎌を一閃するや見事に仕留めました。
待ち伏せハンターの面目躍如。
通常ならば食べ進むにつれて鎌で獲物を微妙に持ち替えないといけませんが、口と右鎌だけで器用に羽を毟ってハエを完食しました。
食後は汚れた鎌をきれいに舐めて身繕い。

飛び回るハエを空中で捕らえたこともありました(映像なし)。
他にも生き餌として与えた虫※は全て自力で捕食し元気に暮らしているので、今のところ手助けしてやる(直接給餌、handfeed)必要はありません。
※トンボ(アキアカネ、オツネントンボ)、コオロギ、アメバチ、ジョロウグモ♀、小蛾、アブ、コバネササキリ♀など。
ただし体の左側に位置する獲物を狩ろうとすると、右鎌ではリーチが若干遠いので失敗する確率が高いかもしれません。
高い所に登ったり天井にぶら下がったりするのも少し苦労するだけで、健常カマキリと変わりありません。
隻腕カマキリもヒトの患者同様に幻肢の症状に悩まされたりするのだろうか。
交尾を済ませているのか不明ですが、なんとか卵鞘を産めるまで栄養を付けて欲しいものです。




2011/10/04

飼育ウスバカマキリ♀への給水



2011年9月中旬

ウスバカマキリ♀(Mantis religiosa)の飼育記録

カマキリに水を飲ませる際は湿らせた綿棒で与えるようにしています。
割り箸の止り木にぶら下がって静止した♀の口元に綿棒をそっと近づけると、美味しそうに水滴を飲み干します。
もっと欲しければ自分から綿棒を噛んできますし、満足すれば顔を背けたり「もう要らない」と鎌で綿棒を押しやったりする賢い子です(親馬鹿)。

つづく




2011/10/03

夕暮れの空(微速度撮影)



2011年9月中旬
「秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。」(清少納言『枕草子』より)



あるハチの定点観察をしていて、待てど暮らせど帰巣しません。
暇つぶしに夕暮れの空をインターバル撮影してみました。
5秒間隔で64分間撮った大量の写真を連番で動画編集ソフトに取り込み、20fpsの動画に仕立てました(100倍速)。
予め夕焼けになりそうな方角を狙えばよかったですね。





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