2023年6月下旬・午後12:00頃・くもり
民家の軒下の外壁に木製のラティス(格子)が立てかけられたまま放置されています。
雨ざらしで年季の入ったラティス外枠の角材にフタモンアシナガバチ♀(Polistes chinensis antennalis)が止まって巣材集めをしていました。
後退しながら角材表面の靭皮 繊維を齧りとろうとしています。
しかし材質が固くて歯が立たないのか、初めはパルプが全く採取できません。
あちこち場所を変えながら齧ってみて、ようやく少しずつながらも角材の靭皮繊維を剥ぎ取り始めました。
まるでカンナ掛けのように薄く靭皮繊維をかじり取っています。
時間を掛けて苦労しても、巣材の玉がなかなか大きくなりません。
もっと柔らかな材質の木材を探し直せばよいのに…と素人目には思うのですけど、なぜこの硬い角材に固執しているのでしょうか?
最後は顔と触角を前脚で拭ってから、巣材の団子を抱えて飛び去りました。
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@3:12〜)
未だ時期的にワーカー♀ではなく創設女王だと思われますが、体長を採寸できませんでした。
飛び去った蜂を見失ってしまい、営巣地がどこにあるのか突き止められませんでした。
アシナガバチは靭皮繊維と唾液を混ぜ合わせた天然パルプだけを使って紙製の軽くて丈夫な巣を作り上げます。
フタモンアシナガバチ♀の巣材集めを観察できたのは、これが未だ2回目です。
関連記事(8年前の撮影)▶ 枯れ草の茎から巣材を集めるフタモンアシナガバチ♀
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