2019/05/22

黄葉したイチョウ街路樹に塒入りするハクセキレイ♂♀の群れ(野鳥)



2018年11月中旬・午後16:48〜16:57(日の入り時刻は午後16:28)

ハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れがねぐらとして毎晩使っているイチョウ並木を久しぶりに定点観察に来ました。
大通りのイチョウ並木は見事な黄葉になっていました。
ここは繁華街で人通りが多いため、街路樹に悪臭を放つ銀杏が実らないように、イチョウの雄株しか植えられていないようです。
ちなみに、下に掲載した参考写真は同じ日に別な大通りで撮ったイチョウ並木(今時珍しい雌株)です。

日が落ちて辺りが暗くなると、周囲からハクセキレイが三々五々と集まってきて、イチョウ並木周辺の電線や建物の屋上に群がるようになります。
ハクセキレイは集団塒を目がけて一気に飛び込むのではなく、塒の近くの分かりやすい場所で一旦待ち合わせして時間を潰す習性があるのです。
これを就塒前集合と言います。
某施設の屋上の縁に止まった個体が、大通りを見下ろしています。
大通りの交通量が多いため、鳴き交わしているハクセキレイの声が車の騒音でかき消されてしまってよく聞き取れません。

塒に危険がないことを確かめると、屋上から相次いで真下にあるイチョウの木に飛び込みました。
葉が青々と茂る夏季にはイチョウ並木の何本かを塒として分散利用していたのですが、黄葉した晩秋のこの日、ハクセキレイは特定の1本のイチョウの木に集中して飛び込んでいました。
群れには♀♂両性が居ることを確認しました。
イチョウの枝葉に飛び込む前にホバリング(停空飛翔)することもあります。
塒内でハクセキレイが枝から枝へと飛び回ると、イチョウの葉が枝からハラハラと落ちます。
やがて塒への出入りがなくなり、落ち着いたハクセキレイは寝静まりました。
辺りが真っ暗になると、行き交う車のヘッドライトに照らされてイチョウの黄葉が一層きれいです。

※ 手持ち夜景モードに切り替えて動画撮影しました。
暗い映像なので、動画編集時にコントラストではなく彩度を少し上げました。
建物の外壁が写っているシーンでは外壁に規則的な細かい縦縞模様があるため、手ブレ補正処理すると副作用で却って不自然な動きになってしまいます。

さて、冬になってイチョウが完全に落葉したらハクセキレイは一体どうするのでしょう?
枝が丸見えになり雪が降っても北国のハクセキレイは同じイチョウ並木を夜の集団塒として利用し続けるのでしょうか?
この点を知りたいので、頑張って定点観察に通い続けます。

つづく→初冬に塒の街路樹を変更したハクセキレイの群れ(前編)就塒前集合【冬の野鳥】


イチョウ黄葉
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ黄葉+果実(銀杏)@雌株
イチョウ落葉(黄葉)+落果(銀杏)
イチョウ落葉(黄葉)+落果(銀杏)

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