2018/10/14

マメハンミョウを見つけた!



2018年7月下旬

川沿いの原っぱでヨモギの葉に私が今まで見たことのない甲虫を発見。
証拠写真や映像のスナップショットはそこそこに済ませて、逃げられないうちに採集を優先しました。
焦って手を伸ばすと擬死落下。
地面に転がった虫の足の付け根から黄色い液体(カンタリジン)を分泌していました。
これは毒液なので、素手で触れてはいけません。
これでツチハンミョウの仲間だろうと予測が付きました。

帰ってから名前を調べると、マメハンミョウEpicauta gorhami)と判明。
インターネット上の画像と比べると、この個体は鞘翅の白い縦線が無いのが気になりました。
小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』でマメハンミョウについて調べてみると、

前胸に3条、各上ばね中央と両縁に各1条灰白毛の縦線があるが、東北地方の個体では消失する。
とのことで、納得しました。
派手な模様は有毒生物であることを捕食者(天敵)にアピールするための警告色とされますが、東北地方の個体群がそれを失っているということは、体内に含む毒(カンタリジン)の量が少ないのですかね?

次に見つけたときは、もう少し落ち着いて摂食行動などを観察してみたいものです。

マメハンミョウ@ヨモギ葉
マメハンミョウ@擬死落下+カンタリジン分泌

以下は標本写真。


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