2018年7月下旬
水田の灌漑用水路から小型ポンプで隣の田んぼに水を汲み上げていました。
その用水路を覗くと、大量の細長い小魚が群らがっていました。
口髭がありシマドジョウ(Cobitis biwae)だと思いますけど、魚に疎い私には細かい種類の違いは見分けられません。(間違っていたらご指摘願います)
特に、用水路内の土手に開いた穴に多くの個体が潜んでいるようです。
集合しているように見えるのはポンプによる水流でここに流れ着いてしまったのか、それとも水の撹乱で酸素が豊富な場所に集まってくるのでしょうか。
この田んぼにドジョウがいるとは知りませんでした。
とても自然豊かな田んぼなのだと再認識しました。
サギ類などの野鳥がドジョウを捕食しに来ないのが不思議です。(食べ放題、ドジョウ掬いのやり放題なのに!)
見慣れないポンプの騒音が怖いのでしょう。
【追記】
藤井一至『大地の5億年:せめぎあう土と生き物たち』によると、
ドジョウは田んぼや小川の泥の中で生活する。6月ごろ、用水路から積極的に水田に入ってきて産卵する。数日もあれば孵化し、ユスリカの幼虫アカムシを食べて育つ。(中略)夏になれば、大きくなったドジョウが穫れる。大陸から伝わった稲作では、ドジョウやフナなどのということは、今回観察したドジョウの群れは産卵しに水田に入ろうとしていたのでしょうか?漁撈 (魚の半養殖:しぐま註)も同時に行っていたと考えられている。 (p199/299より引用)
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