2014年7月中旬
農道の脇に生えたタケニグサの群落で黒っぽい小さな蜂が盛んに訪花していました。
後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けて運んでいるので、ハナバチの仲間の♀ですね。
一瞬ニホンミツバチかと思いきや、たぶんヒメハナバチの一種ではないかと思います。
♀が採餌していると、そこへ別個体(頭楯が白い?)が飛来し、ニアミスしました。
交尾相手を探している♂なのか、それとも♀なのか不明ですけど、交尾には至らずすぐに別れました。(♀による交尾拒否?)
花から花へ忙しなく飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
もう少し粘れば、訪花中の♀に♂が飛び付いて交尾を試みる瞬間がスローモーションで撮れたかもしれません。
複数個体を撮影。
同定のため、撮影後に1匹だけ採集しました。
以下は標本写真
いつもお世話になっている「蜂類情報交換BBS」に投稿して問い合わせたところ、青蜂@管理人さんより以下の回答を頂きました。
このヒメハナバチは、ミツクリフシダカヒメハナバチ(Andrena japonica)です。ミツクリフシダカヒメハナバチは手元にある『ハチハンドブック』p81にも載っていました。
腹部の各背板が強く反り返っているのが特徴です。
撮影・採集は7月中旬ですから、夏型ですね。
生態に関する情報はヒゲおやじさんのサイトを参照。
2化性種であるミツクリフシダカヒメハナバチは典型的な広食性である。(以下の参考文献より)
【参考文献】(PDF論文)
前田泰生, 藤原光博, and 北村憲二. "ミツクリフシダカヒメハナバチの生態的知見." 昆蟲. ニューシリーズ 7.4 (2004): 155-171.
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