2014年7月中旬
山間部の道端に生い茂ったクズの葉に止まって交尾している
ミドリヒョウモン(Argynnis paphia)♀♂ペアを発見。
互いに後ろ向きになって腹端の交尾器を連結したまま翅を閉じて静止しています。
後から飛来したハエに驚いて翅を開いた際に翅表が見えたことで、左が♀、右が♂と判明。
♂は翅を開閉しながら交尾を続けます。
♀の閉じた翅を♂が翅で押さえつけているような感じです。
奥からフキバッタがクズの葉に登って来ました。
【追記】
ヒョウモンチョウ類の求愛が成就して交尾に至る決定的瞬間を観察したことは未だありません。
『エソロジカル・エッセイ 無名のものたちの世界I』p93によると、ヒョウモンチョウの交尾は以下の順序で進行するらしい。
追跡飛翔の結果、♀がなにかの上に着陸すると、♂はそのそばにやってきてとまる(1)。そして触角で♀の体にふれてにおいを確かめ自分の翅を強く開閉して、♀ににおいを送る(2)。次に触角を♀の頭にふれながら(3)、腹を曲げて(4)、交尾する(5)。
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