2014年5月中旬
ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)成虫♀♂ペアの飼育容器に隠れ家のつもりで朽木を入れてやりました。
すると短翅の♀が夜な夜なカシカシ、パチパチ♪と音をたてながら乾いた樹皮を齧るようになりました。
他の餌も充分に与えているつもりなのに、朽木が好物なようです。
長翅の♂も朽木を食べているのかもしれませんが、♀よりも臆病で撮影のため照明を点けている間は隠れてしまい食餌シーンを見せてくれません。
本種は屋内にも屋外にも生息する在来種ですが、森ではひっそりと朽木を食べて暮らしているのかもしれません。
ブルーバックス『ゴキブリ3億年のひみつ:台所にいる生きた化石』p131によると、
食材性ゴキブリはシロアリと共通した消化の仕組みを持っていて、セルロースを分解できる腸内微生物(鞭毛虫)と共生しています。日本にはクチキゴキブリという種類もいるそうですが、ヤマトゴキブリの食性やセルロース分解についてはどうなのか、残念ながら書いてませんでした。(調べられていないのかな?)
ゴキブリの種類によっては(オオゴキブリ類)、共生微生物でなく消化管自体からセルラーゼを分泌するものもあるらしい。
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