2013/10/30

樹液酒場で争うシロテンハナムグリと小便排泄



2013年8月中旬

柳の幹から滲み出る樹液を巡ってシロテンハナムグリProtaetia orientalis submarumorea)同士で争うシーンをまとめてみました。

喧嘩の初めは脚で蹴飛ばし合い、次第にヒートアップすると頭突きで押し相撲になります。
カブトムシやクワガタムシのような闘争専用の武器こそ無いものの、敗者は幹から追い落とされることがあります。
小競り合いの末に、回り込んでなんとか2匹が共存して同じ樹液スポットから吸汁することもあります。
虫の居所が悪かったのかライバルを頭突きでしつこく幹の上に追い上げたかと思うと、その隙に3匹目が横から登場してちゃっかり漁夫の利を得ることもあり、なかなか興味深いですね。

個体標識して樹液の占有行動や喧嘩の勝敗を克明に記録したらとても面白そうです。
なんとなく眺めている限りでは、勝ったり負けたりを繰り返し「常勝の最強個体」という者は居ない印象を受けました。
発酵した樹液で酔っ払っているのかな?
個体間の序列(力関係)が余りはっきりしないのは、樹液が幹のあちこちから出ているせいでしょうか。
喧嘩に負けても一箇所に固執せずに探し回ればどこかで樹液にありつけるようです。(樹液酒場の質に差があるのかもしれませんけど。)

闘争行動に関連してハナムグリの性別を見分けられるようになりたいのですが、判定法を知りません。
樹液酒場で交尾を始めることはありませんでした。
見られる行動レパートリーは食事(樹液吸汁)か喧嘩、徘徊、飛翔、排泄だけでした。

樹液を舐めながら腹端からピュッと立ち小便するシーンが偶然撮れました!(@4.48)
欲を言えばハイスピード動画でオシッコを記録したかったですけど、暑さで頭がボーッとしてしまい長撮りする根気がありませんでした。




0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む