2013年8月上旬
山道を歩いていたら笹の群落(アズマネザサ?)から2頭のゴイシシジミ(Taraka hamada)が飛び立ちました。
しばらく待つと笹の葉裏に戻りました。
2頭とも翅が丸みを帯びているので♀だと思います。
♀の翅は丸みを帯び、とくに前翅の外縁は丸みが強いが、♂では直線状で翅の端が尖るので区別できる。寒地産の♀の前翅の表には、はっきりした白い斑紋が出ることがある。(『標準原色図鑑全集1:蝶・蛾』p52より)
その葉裏にはササコナフキツノアブラムシと思われるアブラムシがびっしり群がっています。
ゴイシシジミの幼虫は笹に付くアブラムシを捕食する(完全肉食性)という唯一無二の珍しい食性をもちます。
そのため成虫♀はアブラムシのコロニーに産卵します。
♀が腹端で葉裏に触れながらゆっくり移動しているのは産卵なのか、単に探っているだけなのか、現場ではよく分かりませんでした。
(夕暮れ時のため、動画を撮るにはやや光量不足でした。)
直後の葉裏に卵の有無も確認すれば良かったですね…。
アブラムシのコロニーで伸ばした口吻を動かし、甘露(アブラムシの分泌液)を吸汁しているようです。
ゴイシシジミもアブラムシも、その生態はとても興味深いので、少し予習をしてから定点観察に通うことにします。
つづく→「笹の葉裏でアブラムシを捕食するゴイシシジミ幼虫【微速度撮影】」
ゴイシシジミ吸汁@アブラムシ |
ゴイシシジミ吸汁@アブラムシ |
ゴイシシジミ吸汁@アブラムシ |
こちらの動画は8月中旬の昼間に再訪して撮ったものです。
これも♀の産卵行動でしょうか。
ずっと見ていると、どうもササ以外の葉に止まった際も腹端を葉に擦り付けて歩くことがあるようです。
思わせぶりな行動ですけど、必ずしも産卵行動ではないのかもしれません。
腹端の感覚器でアブラムシの存在を探っているのでしょうか。
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