2013年6月下旬
庭木のムラサキシキブにクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠にオレンジ色の花粉団子を付けています。
ピンクの花の上を歩き回りながら甲高い音を立てていますが、このとき羽ばたいていないので羽音ではありません。
また、飛び回るときの羽音よりも力強く高音です。
これは振動集粉と言ってマルハナバチの採餌行動です。
※『マルハナバチ・ハンドブック:野山の花とのパートナーシップを知るために』p40によると、
葯には振動に応じて少しずつ花粉をこぼす穴があります。マルハナバチは、葯を顎と脚で押さえ込んでぶら下がると、胸の筋肉を小刻みに振るわせて葯を揺すって花粉を落とし、体毛で受け止めるというやり方で花粉を集めます。そのような花粉集めの行動を「振動集粉行動」と呼びます。
関連記事→「クロマルハナバチの振動受粉@タケニグサ」
クロマルハナバチの振動集粉を声紋解析してみる
オリジナルのMTS動画ファイルから音声をWAVファイルに抽出し、振動集粉の部分を切り出してスペクトログラムを描いてみました。
【追記】
秋になり、同じ潅木に紫色の実がなりました。
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