2010年9月中旬
オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)が樹液を吸っているコナラの幹にはチャイロスズメバチ(Vespa dybowskii)も来て樹皮をかじっています。
後からもう一匹飛来したのでチャイロは少なくとも2匹います。
同じスズメバチ科でも二種の体格差は歴然としています。
力関係でもオオスズメバチには負けるようで、樹液の一番よく出る穴はオオスズメバチが占領し、チャイロスズメバチは二番手、三番手の樹液ポイントに甘んじています。
離れた位置で吸汁しているので平和ですが、ときどきオオスズメバチが威嚇するように飛んでいくとチャイロスズメバチは慌てて退散します。
チャイロも身の程をわきまえているのか、喧嘩らしい喧嘩にはなりません。
横取りした場所もオオスズメバチにとっては樹液の出が悪かったのか、元の場所に戻りました。
ハエやムネアカオオアリ(Camponotus obscuripes)も隙あらば樹液のおこぼれを狙っています。
≪追記≫
『本能の進化:蜂の比較習性学的研究』 岩田久二雄・眞野書店 p318 によると、
樹液の出る場所での、席次争いで強いものから弱いものへの順列は、オオ>チャイロ>コガタ>モン>ヒメ(スズメバチ)
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