2010年9月下旬
山地の路上でおかしな動きをする蜂を発見。
クモバチ科(旧ベッコウバチ科)の一種♀だと思います。
飛べずに徘徊するだけですが、ひたすらその場でグルグルと右旋回しています。
ときどき立ち止まり身繕いしたり、まっすぐ歩くこともありますが、すぐに旋回運動に戻ってしまいます。
特に目立った外傷は見られないので、神経系の障害を疑いました。
- 熱射病ではないはず。この日は曇り空で路面に触れてもそれほど熱くなかった(気温未測定)。
- 老化による異常行動?
- 農薬(殺虫剤)による神経症状? 腹部背面に何か白っぽい付着物あり。
- 平衡感覚の失調? 触角を頻りに拭っている。
- 獲物のクモを狩ろうとして返り討ちに合い、毒牙で神経毒を注入された?
- 発酵した果汁や樹液などからアルコールを摂取して酩酊?
答えは分からなくてもあれこれ推理するのは楽しいものです。
とりあえず蜂を同定してもらうため、撮影後に採集して持ち帰りました。
蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、ヒゲクモバチ属の一種かもしれないと教えて頂きました。
生前の異常行動については、特に左の触角を気にしているので何か不快な匂いの物質が付いたのかもしれない、とのコメントも頂きました。
いつか蜂を個体識別のため標識するついでに油性ペンで片方の触角に塗ってみて同様の症状が再現されるかどうか確かめてみます。
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