2010年9月下旬
ヤニサシガメ(Velinus nodipes)がエノコログサの茎に止まっていました。
何やら食事中でしたが、そのままでは撮りにくいので草ごと抜いてみました。
無翅なので未だ幼虫です。
アリの頭部に口吻を突き刺して体液を吸っています。
採寸する代わりに方眼紙上に載せてみると、獲物を串刺しにしたまま足早に方眼紙の外へ逃げていきました。
それにしても、アリのような動きの速い虫をどうやって狩るのだろうか。
待ち伏せ型かな?
アリの反撃を完璧に封じるような理想的な位置(脳天)を背側から口針で貫いています。
まさに一撃必殺。
いつか狩りの瞬間を観察してみたいものです。
獲物を仕留めた後で吸汁のため頭部へ刺し直したのかもしれません。
どなたかこのアリの名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
【追記】
生物系ネットニュースで衝撃的な記事を読みました。
Soley, Fernando G., and Marie E. Herberstein. "Assassin bugs enhance prey capture with a sticky resin." Biology Letters 19.4 (2023): 20220608.
粘着性の樹脂を身にまとうサシガメは、その粘着効果で捕食効率を高めているのだそうです。
コロンブスの卵のようなシンプルかつ斬新なアイデアで、自分で思いつかなかったことが悔しい…。
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