2026/11/01

★スギ林でタヌキの溜め糞場を横切る夏毛で短尾のホンドテン【トレイルカメラ】

 

 2025年5月下旬 

スギ防風林にあるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場WBCを自動センサーカメラで見張っています。
ホンドテン(Martes melampus melampus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/29・午後14:16・晴れ・気温27℃(@0:00〜) 
テンの顔が黒く、夏毛に換毛していました。 
昼間の自然光下で撮れたのは貴重です。 

獣道を北からやって来て、タヌキの溜め糞場WBCの横でしばらく立ち止まりました。 
このとき腰を屈めてはいないので、排尿マーキングはしてないと思います。 
脱糞したなら尻尾が少し動いたはずですが、この個体は尻尾が根元から無くて短く、動かしませんでした。 

そのまま南へ立ち去りました。 
左右の後足を常に揃えて蹴り出し、着地しています。 
一方、前足は左右を揃えて着地するのではなく、前後にずれていました。 
冬に雪面に残る足跡の観察をしたことがあるので、このような歩き方のバリエーションには馴染みがあります。


シーン2:5/29・午後14:54・晴れ・気温27℃(@0:15〜) 
約40分後に、同一個体らしき短尾のホンドテンが戻って来ました。
溜め糞場を素通りしたようで、灌木の根元の匂いを嗅いでから獣道を逆の北に向かいました。 
尻尾が根元から無い状態がよく見えます。 

カメラの前を左に右に歩いたシーンを1.5倍に拡大した上で、1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:27〜) 


【考察】 
この地点でホンドテンが写ったのは初めてですが、以前すぐ近くにあったアナグマの溜め糞場stmpでは撮れていたので、さほど珍しくはありません。 

関連記事(年前の撮影)▶  


この個体の尻尾が根元から無くて短いのは、先天性の形成異常(奇形)なのか、後天的に怪我で切れたのか、不明です。 
哺乳類で切れた尻尾が再生することはありませんから、今後も同一個体がトレイルカメラに写ったら、個体識別ができそうです。 

この個体の歩行に違和感があったので、注目しました。 
後足は蹴り出しも着地も常に常に左右を揃えています。 
一方、前足は左右の着地が前後にずれていました。 
速く走っている訳ではないのに、このような足の運び(half-bound)をするのは普通なのでしょうか? 
細長い体型のテンでも、低速の歩行なら四足を独立に(交互に)動かしてトコトコ歩くはずです。 

ホンドテンの健常な個体は、左右の足を揃えて歩く際は(bound, half-bound)尺取り虫を連想するような滑らかな動きです。 
それに対して、今回の短尾個体は、胴体を軽く曲げた姿勢のままヒョコヒョコとつんのめるような動きで移動していました。 
胴体の曲げ伸ばしの柔軟性に欠けているせいかもしれません。 
今回観察したホンドテンの尾が短いのは先天的な奇形ではないかと私は密かに疑っていて、背骨にも異常があって歩行がやや不自然なのではないかと考えました。 
テンの長い尻尾は木登りでバランスを取るためにも使われるらしいので、この短尾個体が木登りに支障を来しているかどうか、観察してみたいものです。(トレイルカメラでは運任せ)

ChatGPTに相談してみました。 


つづく→

2026/10/31

田んぼの畦道で虫を捕るキセキレイ♂(野鳥)

 

2025年6月上旬・午後14:35頃・晴れ 

山麓に広がる水田の畦道でキセキレイ♀(Motacilla cinerea)が採食していました。 
トコトコ歩きながらあちこちで地面や雑草を啄んで、虫を捕食しています。 
合間に痒い頭を左足で掻きました。 
歩きながらも長い尾羽根を上下に振っています。 

最後は右に飛び去ったのですが、手前に生えた雑草が邪魔で上手く撮れませんでした。

ヤブツルアズキの花から花へ飛び回り採餌するクマバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年9月上旬・午後14:40頃・晴れ 

田園地帯を抜ける農道の横の草むらで、マメ科の蔓植物が黄色い蝶形花を咲かせていました。 
おそらくヤブツルアズキだと思います。 
ノアズキの可能性は?
ノアズキは小葉の長さが短く、小さく、腺点があり、豆果が扁平でやや短い。(三河の植物観察サイトより引用)
重低音の羽音がするので辺りを探すと、キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が花から花へ飛び回って忙しなく採餌していました。 
動画でも音量を上げて耳を澄ますと、クマバチ♀の羽音がかすかに聞き取れます。 
この組み合わせは初見でした。 
複数個体(2匹)を目撃したものの、動画に撮れたのは1匹だけです。 

ヤブツルアズキの変形した蝶形花にクマバチ♀が黒い口吻を伸ばして吸蜜する様子がしっかり撮れました。 
花粉が枯渇しているのか、吸蜜に専念しているようで、後脚の花粉籠はほとんど空荷でした。 
それでも顔の頭楯が黒かったので、雄蜂♂ではなく♀と見分けられます。 

今回のクマバチ♀個体は、定花性がありました。 
ヤブツルアズキと一緒に咲いているメマツヨイグサの黄色い花にクマバチ♀は一瞬惑わされても、決して訪花しなかったのです。 
マツヨイグサの仲間は夜に開花するので、昼間に訪れても餌資源(花粉や花蜜)が残っていないのでしょう。 

クマバチ♀がヤブツルアズキの蝶形花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:46 〜) 
光量も充分明るく、ハイスピード動画の撮影日和でした。 

クマバチ♀が次の花へ向かう途中に、飛びながら空中で、花粉で汚れた顔を前足で拭う様子も撮れていました。(@3:56〜、5:00〜)
しかも2回目はカメラ目線をしながら洗顔してくれました。 
飛びながら左右の後脚を擦り合わせることもありました。 
花粉籠に少量の花粉団子を付けて運んでいるようです。

ヤブツルアズキの花から羽ばたいて離陸するときに、たまたま隣に咲き終わった草本植物(たぶんキク科で種名不詳)の綿毛(冠毛)が翅に煽られて飛散したのが面白かったです。(@2:22〜) 
この草本植物(種名不詳)の種子は本来、風に乗って分布を広げるようですが、今回クマバチ♀は風散布に協力したので、結果的に特殊な動物散布となりました。(ただの屁理屈です) 


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