2026/04/12

マツバギクの花で吸蜜するチャバネセセリ

 

2024年11月上旬・午後15:20頃・晴れ 

道端の花壇に咲いたマツバギクの群落でチャバネセセリPelopidas mathias)が訪花していました。 
翅を半開きにして口吻を伸ばし、吸蜜しています。 
カメラに対して完全に横向きなので、なかなか翅表の斑紋を見せてくれません。 
口吻をゼンマイ状にくるくる丸めてから飛び立ちました。 


関連記事(5年前の撮影)▶ マツバギクの花蜜を吸うチャバネセセリ

2026/04/11

★カキノキ大木からニホンザルが下りる方法(2)枝先にぶら下がってから雪面に前足で着地する場合【トレイルカメラ】

 



2025年1月中旬〜下旬 

ニホンザルMacaca fuscata fuscata)がカキノキで木登り、採食した後にどうやって地上に降りるか、という行動を取り上げます。
普通の降り方をしない場合がトレイルカメラに撮れていたのです。

シーン1:1/20・午前9:33・くもり(@0:00〜) 
おそらくカキノキから下りてきた直後と思われる母親♀が、子猿を腹にしがみつかせたまま雪原を歩き去ります。 

しばらくすると、別個体が樹冠部から下の枝に降りてきました。
ここからが本題です。 (@0:34〜) 
下の横枝に身軽に飛び移り、細い枝先に後足でぶら下がってから、雪面に跳び下りました。 
このとき、前足から着地したのが珍しいです(普通ではない)。 
どうやら若い個体のようです。 
ニホンザルがカキノキの枝から雪面に降りる普通の方法については、他の記事にまとめました。(映像公開予定)


その後は、雪原を早足に奥へ遊動して行きます。 
他の多くの個体と違って、柵(畑の支柱?)を次々と乗り越えずに、下をくぐって行きました。 
いちいち独創的な動きをするのは、若い個体に特有なのかもしれません。 
ニホンザルも加齢とともに、保守的な行動になるのでしょう。 


シーン2:1/24・午前10:38・晴れ(@1:12〜) 
快晴で雪原の照り返しが眩しく、おまけに旧機種のトレイルカメラの映像が謎に点滅して見苦しいので、モノクロに加工しました。 

樹上に居た若いニホンザルが、するすると降りてきました。
細い枝先に後足でぶら下がり、雪原の獣道に飛び降りました。 
この個体も、珍しく前足から雪面に着地しました。 
猿が飛び降りた後も、カキノキの枝がしばらく揺れています。 

雪原を奥に歩き去る途中で、畑の支柱(柵?)に座って休みました。 
次の柵に跳び移り、奥へ遊動して行きます。 
元気があり余った若い個体のようです。 
雪原に連続する障害物(畑の支柱? 柵?)を突破する方法がシーン1とは違っていたので、別個体ではないかと想像しています。 
(柵に対して体高が違うのかもしれません。)
実は、猿たちが向かった行き先には、別のカキノキ大木があります。


※ 動画編集時に自動色調補正やモノクロ加工を施しています。 


【考察】
地面に雪が積もってクッション(緩衝材)になっているので、多少無茶しても着地の衝撃が和らいでいるのかもしれません。
高所から飛び降りて着地の際に足首や手首を捻挫したり骨折したりしたら、野生のニホンザルにとって大事おおごとになります。
体重の軽い幼獣の時期は頭から先に飛び降りて前足で着地しても平気なようですが、体重の重い成獣になると足から先に飛び降りて、後足で慎重に着地するようになります。
後脚の方が筋力があるので、着地の衝撃を吸収できるのでしょう。

ChatGPTに色々と相談してみました。


つづく→

イエネコに狙われながらも道端でせっせと巣材を集めて帰巣するドバト(野鳥)

 

2019年4月下旬・午後17:00頃・くもり 

街なかの道端でカワラバト(=ドバト;Columba livia)がうろつきながら、歩道をあちこちつついていました。 
てっきり道端に生えた雑草(の種子?)を採食しているのかと思いきや、じっくり観察すると、餌でもない細い小枝を拾い集めています。 
しかも小枝をかなり選り好みしていて、嘴で咥え上げては捨てる行動を何度か繰り返しています。 
どうやら巣材に適した小枝を吟味している様子です。 
すぐ横の車道をバスなど大型車両が轟音を立てて通っても、ドバトは全く気にしないで巣材集めを続けています。 
ようやく気に入った小枝を嘴に咥えたまま、飛び去りました。 

そのままドバトを流し撮りすると、約55m離れたビルの1階にある路面店の軒先に並べて設置された看板の上に鳩が留まりました。 
どうやら、この看板の背後の空間でドバトが巣作りを始めたようです。 

ドバトは道端の同じ地点に戻ると、巣材集め(小枝拾い)を繰り返し、再び巣に持ち帰りました。 
巣材を運んでいるドバト個体の性別を見分けられないのが残念です。 

こんな賑やかで交通量の多い道のすぐ横で営巣するとは、よほど人馴れしたドバトなのでしょう(シナントロープの好例)。 
この建物は鉄筋コンクリートで、田舎町にしては高層ビルです。 
カワラバトは本来、断崖に営巣するらしいので、コンクリートの高層ビルを崖に見立てて営巣するのは納得です。 
それにしても、こんな低い場所に巣作りするとは意外でした。 
辺りを忙しく行き交う人々は、ドバトに無関心でした。 


道端のほぼ同じ地点からドバトが次の小枝を咥えて飛び去った直後に、白黒模様のイエネコFelis silvestris catus)が歩道を駆け寄って来ました。 
近所で飼われてる猫でしょう。 
耳をピンと立て、下げた尻尾の先を上にカールしたまま左右にくねらせ、辺りをキョロキョロ見回していました。 
獲物を狩る気満々で、逃げたドバトの行方を探しているようです。 
(YouTube動画はここまで。) 

真上の電線に留まっていたハシボソガラスが、鳩と猫の様子を見下ろしていました。 
頭部の羽毛を逆立て、嘴を足元の電線に擦りつけて拭ったので、ネコの出現に警戒しているようです。(映像は編集でカット) 


※ 動画の前半が無音なのは、屋内から窓ガラス越しに撮ったからです。 
後半はカメラを持って急いで外に出て、直接ドバトを撮りました。 


この猫が乱入しなければ、鳩は巣材集めをもっと繰り返していたはずです。 
巣材集め中にネコに襲われそうになったドバトは無事に逃げましたが、巣材が豊富に落ちている道端にその後は寄り付かなくなってしまいました。 
天敵のネコを避けて巣材を集める場所を変えれば済む話なのですけど、私が営巣地を見張っていても、そのドバトは全く帰巣しなくなりました。 
私やイエネコにこっそり見られていることに気づき、帰巣の瞬間を見られたくない(巣の位置を知られたくない)のかもしれません。 

 私が粘って張り込みを続けると、おそらく同一個体の鳩が20分後に戻ってきました。 
お気に入りの巣材集め地点の真上に張られてある電線に止まりました。 
しかし私が望遠レンズを不用意に向けただけで気付かれてしまい、警戒したドバトは飛んで逃げました。 


【後日談】 
結局その後、このドバトは営巣を断念したようです。 
猫が路上から自動販売機をよじ登って、看板裏にあるドバトの巣を襲ったのでしょうか? 
近くで別のビルの解体工事が行われているので、その凄まじい騒音や振動を嫌って営巣放棄したのかもしれません。 

翌年に現場を通りかかると、ドバトが営巣していた看板の手前には網(金属の粗いメッシュ)が設置されて、鳩が出入りできないようになっていました。 
おそらく、ビルの路面店に出入りする客から鳩による糞害などの苦情が出て対策したのでしょう。 
鳥害対策として営巣地の看板に金網を被せた代償で、広告効果は台無しです。 


日本野鳥の会『みる野鳥記7:キジバトのなかまたち』という本によると、
ドバトが巣をつくるのは、工場など大きな建物の屋根の下や、高速道路の下、または大きな橋の梁の下などです。 ・巣は、外側の直径が25〜35cm、厚さが7cmほどのお皿形です。巣の材料は、かれ枝やかれ葉ですが、都会では針金やビニールのひもがまじっていたり、動物園でつくった巣には馬の毛が入っていたりと、身近なものをどんどん使っています。 
・巣作りは♂と♀の分業ですが、ドバトの場合、巣材を運ぶのは♀、そして運ばれてきた材料でせっせと巣をつくるのは♂という例が、観察中40%もありました。分業はするけれど、特に♂、♀の役割は決まっていないのかもしれません。 (p42〜43より引用)

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