2023年12月中旬・午後15:10頃・くもり
野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れが水路橋の手すりを伝って続々と渡って来ます。
此岸で突っ立って撮影している私を迂回するため、ニホンザルは手すりの途中から横に生えた落葉高木に跳び移り、枝から枝へジャンプしたり幹を下ったりして、地上に降ります。
樹木や人工構造物を利用して三次元に迂回する、というのは我々ヒトにはなかなか出来ない芸当です。
木から木へ跳び移るには、正確な距離を把握する両眼視が不可欠です。
怖がりの個体は、枯草の藪に隠れながら私を迂回して遊動しています。
見事な保護色になっています。
逆に、好奇心旺盛な個体がわざわざ私の方に近づいて来て、すぐ横を通り過ぎました。
ニホンザルにしてみれば、度胸試しのつもりなのでしょうか?
用水路の手摺に飛び乗ると、しばらく私を見下ろしています。
手摺から地上に降りる際に股間をスロー再生で見ると、♂の睾丸ではなく♀の外性器でした。
顔や尻が発情期の赤色ではなく、胸の乳首が目立たないことから、若い♀のようです。
まるでパルクールやSASUKEの選手のようで、ニホンザルの身軽な身体能力には惚れ惚れします。
ニホンザルの動きを模倣するようなロボットを開発するのはかなり難しそうです。