2023/09/11

雪崩に埋もれた渓谷を夜に渡る冬毛のニホンノウサギ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年3月上旬・午後23:25頃 

里山の急斜面で2月に発生した雪崩によって、膨大な量の巨大な雪塊が渓谷をすっかり埋めてしまいました。 
それでも雪崩跡を渡って渓谷の対岸に行き来している野生動物の足跡があったので、自動撮影カメラを設置してみました。 

ある晴れた深夜に冬毛のニホンノウサギLepus brachyurus angustidens)が此岸(谷底を流れる雪解け水からすると右岸)に現れました。 
雪面の匂いを頻りに嗅ぎ回っています。 
歩き回ってもノウサギの足が雪面に潜りません。 
気温が低くて雪面が固く凍っているようです。 
此岸の雪面にはスギの落葉落枝が散乱していたのに、ノウサギはスギの葉を食べませんでした。 
スギの落葉と言っても枯れ葉ではなく、常緑のまま枝葉ごと雪の重みで折れてしまうのです。 

ニホンノウサギはあまり躊躇すること無く、身軽にピョンピョン跳んで雪崩跡を横切り、対岸に達しました。 
対岸(左岸)を右へ移動するノウサギの目が白く爛々と光って見えます。 

※ 対岸に渡った後の後半は、動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


カモシカと比べてノウサギは体重が軽いので、雪渓の底に潜む空洞やクレバスを踏み抜いて落ちるリスクが低いのです。






氷の下で泳ぐ早春のオタマジャクシ?|雪解け水の気泡

 

2023年3月上旬・午前11:40頃・晴れ 

登山道に向かう山麓の坂道で、薄い氷のようにシート状になった残雪の下を何か黒い物がニョロニョロと動いています。 
まるで人魂やオタマジャクシを連想させる動きです。 
傾斜のある舗装路と残雪の間に隙間ができていて、そこを雪解け水がチョロチョロと流れています。 
ときどき大きな気泡も一緒に流れて来るのです。 
半透明の氷の下に透けて見える気泡の動きが微妙に不規則で、なかなか面白いですね。



↑【おまけの動画】 Twitter(現X)でバズっていた動画です。 

似たような動画はYouTube上にもいくつか公開されています。 

 



2023/09/10

残雪に覆われた河畔林の笹薮で最大のタヌキ溜め糞場を見つけた!

 

2023年3月上旬・午後12:30頃・晴れ 

川沿いに点在するホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場を3ヶ所(※上流から下流にwn➔rv➔bLの順)調べているのですが、どれも小規模です。
おまけに、季節によってはほとんど使われなくなったりします(季節消長)。 
この流域のどこかにメインの溜め糞場があるに違いないと思い、雪原に残るタヌキの足跡を辿ってみるなど、あの手この手で探しています。 

次の作戦として、河畔林がまとまった広さで残されている場所に目星をつけて、スノーシューを履いて踏査することにしました。 
すると予想通り、新たに最大規模の溜め糞場rpを発見しました。 
(他の溜め糞場との位置関係は、上流から順にwn➔rv➔bL➔rp。)
場所はオニグルミ大木の根元で、残雪の上です。 
落葉したオニグルミ樹上に見える常緑の葉は、ツルマサキという蔓植物の葉です。 
オニグルミの幹にはツルマサキやフジの蔓が巻き付いているのです。 

【追記】
大木の樹種をニセアカシアだと思い込んでいたのですが、オニグルミと分かったので訂正します。

周囲の林床には笹薮が発達しています。 
深い雪に埋もれていたササが早春の雪解けと共に再び立ち上がります。 

未だ気温が低く、食糞性の昆虫はハエ1匹さえも溜め糞場rpに来ていませんでした。 
糞を分解してくれる昆虫が休眠越冬中で居ない冬季には、糞が溜まる一方です。
溜め糞場はひたすら巨大化することになります。 

早速ここにトレイルカメラを設置して、タヌキが排便に通って来ることを確かめましょう。 
ここは比較的自然豊かな河畔林でヒトも立ち入らないので、タヌキの営巣地があるのではないか?という期待もあります。



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