2023/02/25

ブッドレア(白)の花蜜を吸うミドリヒョウモン♂

 

2022年9月中旬・午後16:00頃・晴れ 

寺社の駐車場の隅に植栽されたブッドレアの白花品種にミドリヒョウモン♂(Argynnis paphia)が訪花していました。 
翅を開閉しながら吸蜜しています。 
前翅の縁が擦り切れた個体でした。 
横の路地を車が通りかかると、蝶は花から飛んで逃げてしまいました。

2023/02/24

スギ林道の溜め糞場周辺で虫を捕食するクロツグミ♀♂【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 



2022年9月中旬 

里山のスギ林道にある溜め糞場sを自動センサーカメラで監視していると、薄明薄暮の時間帯に3日連続でクロツグミ♀♂(Turdus cardis)が現れました。 

シーン1:9/17・午前5:22・気温18℃・(日の出時刻は午前5:19) 
日の出直後に真っ黒な鳥が林道の真ん中に佇んでいました。 
クロツグミ♂でしょうか? 
山中には未だ朝日が射してないので、赤外線の暗視モードのままです。 
スギの落ち葉の敷き詰められた林道をピョンピョン跳んで右に移動しました。 
歩行様式はトコトコ歩くのではなくホッピングでした。
関連記事(9年前の撮影)▶ 樹上のクロツグミ♂(野鳥)

クロツグミは平地の河川林や低山の明るい林にすみ、早朝、地上を跳びはねながら、ミミズや昆虫類を探している姿をよく見かける。 (『やまがた野鳥図鑑』p99より引用)  


シーン2:9/18・午後17:35・気温24℃・日の入り時刻は午後17:46 (@0:17〜) 
日没の直前ですが、鬱蒼としたスギ林の中は既に暗く、暗視モードでトレイルカメラが起動しました。 
飛んできて林道の真ん中に降り立った(と思われる)クロツグミ♂がホッピングで林道を渡ると、対面に見えるスギ大木の下で落ち葉を素早くめくる行動を繰り返しました。 
落ち葉の下に隠れている虫を探しているのでしょう。 
ピョンピョン跳んで林道を移動すると、落枝の上に跳び乗って身震いしました。 
このとき腹面が白く斑点模様があることを確認できました。 
ホッピングで林道を左に立ち去りました。 

マルチメディア鳥類図鑑』でクロツグミの食性を調べると、
地上や樹上で、昆虫や木の実などを食べる。落ち葉をくちばしでめくって、葉の下にひそむ昆虫やクモなどを探し出す。

シーン3:9/19・午前5:28・気温24℃・日の出時刻は午前5:21 (@0:54〜) 
3日目も初日と同じく、日の出直後に現れました。 
監視カメラが起動すると、今回は初めて2羽の鳥が画面中央の林道上に並んで居ました。 
右の個体Rは真っ黒なので、連日来ているクロツグミ♂と分かります。 
したがって、左に居る地味な個体はクロツグミ♀なのでしょう。 
クロツグミが♀♂つがいで溜め糞場sに登場したのは初めてです。 
おそらくクロツグミの営巣地やねぐらがこの近くにあり、日の出直後から採餌活動を始めるのでしょう。 

左の個体L(クロツグミ♀)はピョンピョン跳んで林道を手前に横切り、カメラの死角に消えました。 
居残った個体R(クロツグミ♂)は林道上でスギの落ち葉を啄みました。 
小さな虫を捕食したのかもしれません。 
ホッピングで林道を移動すると、初日と同じくお気に入りの落枝に乗りました。 
再び林道をあちこち移動しながらスギの落ち葉をめくって虫を探しています。 

クロツグミは、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)とニホンアナグマMeles anakuma)が共有している溜め糞そのものには興味を示さなかったものの、溜め糞場の周囲の落ち葉の下には糞虫など多くの昆虫が潜んでいることを経験から知っているようです。 
タヌキの糞塊に含まれている未消化の種子を鳥が採食するのではないかと期待していたのですが、クロツグミ♀♂はそれをしませんでした。 

小池伸介『クマが樹に登ると:クマからはじまる森のつながり』という本を読み直すと、「第5章:散布された種子の運命」が特に面白かったです。 
「タネを含んだ(ツキノワグマの:しぐま註)糞の上に設置した自動撮影カメラで撮影された動物たち」と題した写真にクロツグミが写っていました。p177
鳥類の三種(カケス、ヤマドリ、クロツグミ:しぐま註)は明らかに、糞の中にくちばしを突っ込んでいたり、タネを咥えていることから、これらの鳥も糞の中のタネの移動に影響している (p178より引用)

タヌキの溜め糞に群がり吸汁するオオマダラヒロクチバエを接写してみる

 

2022年9月中旬・午後13:30頃・晴れ 

低山の尾根道にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場cに様々なハエ類が集まっていました。 
私には物珍しいオオマダラヒロクチバエEuprosopia grahami)に注目して、今回はマクロレンズで接写してみましょう。 

私の顔の近くでハエがブンブンと羽音♪を立てて飛び回り、タヌキの糞便臭が鼻をつきますが、心を無にして撮影します。 
デジカメの改悪でバックモニターの角度を変えられなくなった(バリアングル液晶が廃止された)ために、ローアングルの撮影がやりにくくて仕方ありません。 
炎天下の尾根道に腹這いになって溜め糞に来るハエを接写します。 
LUMIX FZシリーズのバリアングル液晶をなんとか復活してくれませんかね、Panasonicさん! 

オオマダラヒロクチバエの顔を正面から接写すると、複眼が細長く見えます。 
見る角度によっては、複眼の色が緑がかっています(構造色)。 
腿節が黄褐色なので、マツダマダラヒロクチバエではなくオオマダラヒロクチバエと判明。 
伸縮する口器の形状が独特で、スタンプのようにペタペタと獣糞の表面を吸い取っています。 
これがヒロクチバエ科の名前の所以なのでしょう。 
糞塊上を自発的に歩き回ってくれたおかげで、側面や背面からも接写できました。 

後半はやや引きの絵でオオマダラヒロクチバエおよびキンバエの群れを撮ってみました。 
オオマダラヒロクチバエの性別の見分け方を私は知らないのですが、腹面を見せている個体で腹端にある黒くて細長い突起は♀の産卵管なのかな? 

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