2021年8月下旬・午後15:00頃・晴れ
里山の尾根道にあるホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場cに来る昆虫を観察しています。
常連客のキンバエ類に混じって見慣れないハエが口吻を伸ばして獣糞の表面を頻りに舐めていました。
溜め糞の中でも新鮮な軟便または泥状になった部分が好みのようです。
翅に独特の斑紋があり、腿節が黄褐色でした。
調べてみると、どうやらヒロクチバエ科のオオマダラヒロクチバエ(Euprosopia grahami)という種類のようです。
食性は、成虫が樹液、腐果、獣糞。
幼虫はコガネムシ類の幼虫を捕食するらしい。
(参考ブログ「KONASUKEの部屋」:オオマダラヒロクチバエ20200905)
この情報を信じるならば、オオマダラヒロクチバエ♀は獣糞に産卵するのではなく、地中のコガネムシ幼虫に寄生産卵することになります。 (どうやって調べたのでしょう?)
にわかには信じ難いので、おそらく詳しく調べられていないのではないか(情報不足)という気がします。
もしこれが、センチコガネなど糞虫の幼虫を捕食するというのなら、私も納得します。
溜め糞上でメタリック・グリーンに輝くキンバエが近づいても互いに無関心でした。
採寸してませんが、体格を比べると、キンバエ>オオマダラヒロクチバエ。
関連記事(1年後の撮影)▶ タヌキの溜め糞に群がり吸汁するオオマダラヒロクチバエを接写してみる
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