2021年8月下旬・午後15:50頃・晴れ
里山で砂利が敷かれた山道を下山中にカマドウマの仲間を見つけました(標高約540m地点)。
草が疎らに生えた砂利道を徘徊しています。
産卵管が無いので♂ですね。
カマドウマ類は成虫になっても翅が無く、移動手段は専らジャンプするだけです。
『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』で調べると、
(モリズミウマは)前胸には強い光沢がある点で一見コノシタウマに似ているが、後肢脛節の背面に並ぶ刺はすべてほぼ同じ大きさであることが区別点。(中略)山地の林床に普通。(p56より引用)
(コノシタウマは)胸部には強い光沢があり、一見モリズミウマに似ている。後脛節の背面の棘列は、4〜5本の短い棘列と1本の長い刺の繰り返しのパターンとなるのが特徴。(中略)冷涼な落葉広葉樹林の林床にすむ。(同書p61より引用)
しっかり同定するために採集すべきでしたが、疲れていた私は追いかけて捕獲する余力がありませんでした。
関連記事(10年前の撮影)▶ コノシタウマ♂の雪面徘徊スナップショットの後脚部分を拡大してみると、どうやら今回の個体はモリズミウマ(Diestrammena tsushimensis)のようです。
長い触角で辺りを探っています。
私が指で軽く触れようとすると、右に跳んで逃げました。
跳躍シーンをまずは1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
直後に等倍速でリプレイ。
私が手前の草をうっかり弾いてしまい、それに驚いて逃げたことが分かりました。
モリズミウマ♂をしつこく追いかけると、今度は近づいただけで前方へ跳んで逃げました。
最後にモリズミウマ♂のジャンプを240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:41〜)
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