2021年8月下旬・午後22:34・気温14℃
里山の尾根道に設置したトレイルカメラ(無人センサーカメラ)に夜行性コウモリ(種名不詳)の飛翔シーンが写っていました。
一瞬だけカメラの前を横切り、パタパタ♪と羽ばたき音が聞こえました。
起動したトレイルカメラの電子部品が発する微弱な超音波に反応しているのでしょうか?
バットディテクター(コウモリ探知機)とトレイルカメラを組み合わせて、コウモリが発する超音波の鳴き声も同時に記録できたら面白そうです。
鳴き声の声紋でコウモリの種類を同定できる可能性があるからです。
山の中を飛ぶコウモリは、街なかでよく見かけるアブラコウモリとは違う種類ではないかと期待できます。
バットディテクターがコウモリの超音波をヒトの可聴域に変換する方式は幾つかあるらしいのですが、その一つに「タイム・エキスパンション式」があります。
タイムエキスパンション式(Time Expansion:時間軸延長式) 録音(書き込み)した鳴き声データを録音時より 1/10 程度の遅いスピードで再生し、人が聴こえる音にする方式である。コウモリの鳴き声を加工(変換)しない方式で、コウモリの超音波がそのまま記録できる。コウモリの種は、記録した超音波をソナグラム化することで、判断する。(wikipediaより引用)試しに撮れた動画ファイルを1/10倍速のスローモーションでリプレイしてみたのですが、コウモリの羽ばたき以外の鳴き声は録音されていませんでした。
スペクトログラムを描いてもコウモリの声紋は得られませんでした。
なぜ駄目なのか素人に理屈は分かりませんが、やはり専用のバットディテクターが必要になるようです。
実は3時間前にも飛来したコウモリがトレイルカメラの画面をチラッと横切っていました。
あまりにも一瞬で、しかもコウモリの全身が写ってなかったので、その動画は割愛。
トレイルカメラで何も撮れてない無駄な空打ち動画の多くは、コウモリが素早く横切って赤外線センサーを起動したと思われます。
今回のトレイルカメラは山道に残されたタヌキの溜め糞に狙いを定めています(画面中央)。
もし夜も溜め糞に夜行性の昆虫が群がり、その虫をコウモリが繰り返し捕食しに来たら面白いですね。
しかし、糞虫などは糞塊の下に潜って(隠れて)しまいますし、暗い夜はハエも飛びません。
新型コロナ・ウイルスのパンデミックの影響で、野生コウモリのフィールドワークが世界中で滞ることになりました。
ウイルスの自然宿主がコウモリではないかと疑われているため、洞窟などのコロニーに入って調査するのも躊躇ってしまいます。
ウイルスを防ぐ完全防護服が必要になりそうです。
バットディテクターのネット通販サイトも軒並み販売中止になっています。
(メーカーが倒産したのではないかと心配です。)
山中にトレイルカメラを仕掛けると、夜行性コウモリの活動も撮れることが分かりました。
フィールドに無人カメラを仕掛けるだけなら感染の心配は無いでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿