枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#10
前回の記事→#9
2016年7月下旬・午前7:37〜7:43
4日ぶりの定点観察。
コガタスズメバチ(Vespa analis insularis)の巣の手前にある枯木(樹種不明)の細い小枝の先端に1匹のワーカー♀が長時間かじりついていました。
巣材集めのために樹皮を剥いでいるのでしょうか?
しかし横から見てもコガタスズメバチ♀の口元に巣材のペレット(団子)はありませんでした。
どうやら、小枝を噛み切ろうとして苦労しているようです。
枯れた小枝の先端には冬芽があります。
蜂は自分の体長とほぼおなじぐらいの長さに小枝の先を切り取ろうと奮闘しています。
その間も他のワーカー♀が忙しなく飛び回り、巣に出入りしています。
それにしても、枯れているのに驚くほど強靭でしなやかな小枝ですね。
コガタスズメバチ♀が鋭い大顎でいくら噛んでも噛み切れません。
小枝に切れ目を入れて折り曲げるのが精一杯で、諦めた蜂は飛び去りました。
巣に戻るかと思いきや、外役に飛び去りました。
このことからも、巣材集めではなかった(巣材集めに失敗した)ことが分かります。
何とも理解に苦しむ奇妙な行動でした。
もし仮に小枝が噛み切れたとして、一体何がしたかったのでしょう?
(1)ヒトがスルメを食べるように小枝を更にじっくり噛みほぐして巣材のパルプにするつもりなら、手間をかけ過ぎだと思います。
(もっと手軽に近くの木の幹から樹皮を剥いでくれば済む話です。)
スズメバチの巣材集めは学習を要しない生得的な本能行動だと思うのですけど、羽化後に初めて外役に出かけたワーカー♀が初体験の巣材集めに苦戦しているのでしょうか?
(2)巣に出入りする飛行経路から目障りな障害物を少しずつ取り除いて整備しているのかもしれません。
それなら小枝をもっと根元から断ち切るべきでしょう。
(3)あるいは、スズメバチの天敵となり得る(?)造網性クモが巣の近くで網を張れないように、足場になりそうな枝を除去したいのかな?
つづく→#11:雨が降っても造巣を続けるコガタスズメバチ♀
2017年9月中旬・午後17:46(日の入り時刻は午後17:43)
水が流れるトンネル(山麓に埋設されたボックスカルバート@山形県)を更に奥へ進むと、天井でバラバラに(少し間隔を開けて)ぶら下がっていたコウモリが次々に飛び立ちました。
ところが一頭だけ逃げずに身繕いしている個体wがいます。
こちらに背を向け、片足(右後脚)で天井からぶら下がっていました。
私が赤外線の暗視動画を撮りながら回り込んでも、なぜか全く怖がりません。
尾膜や翼を一心不乱に舐めて身だしなみを整えているようです(甘噛みしてる?)
なにしろ生きた野生コウモリを観察するのが初めての私は、何がどうなっているのかよく分からずに色々と想像しました。
・もしかすると、しがみついている幼獣を母親が舐めているのですかね?
・左の後脚を怪我していて、舐めて治そうとしているのかな?
後半にようやく顔をしっかり拝めたものの、私には何という種類のコウモリか分かりませんでした。
どなたか見分けられる方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。
この個体wの性別も不明です。(陰茎は確認できず)
そろそろ日没後の採餌活動時刻が始まるはずですが、最後まで逃げなかったので飛び立つ瞬間の映像も撮れませんでした。
野生のコウモリに手で触れて強引に飛び立たせる訳にもいきません。(コウモリに触れるのは法律で禁じられていますし、病原菌に感染する恐れもあります)
この個体wと別れ、私はトンネルの探検を続けます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2017年8月上旬・午前6:06
キャンプ場のログハウスの外壁にオオハキリバチ♀(Megachile sculpturalis)が早朝から飛来すると、丸太の切り口の裂け目に潜り込みました。
どうやらこの奥で営巣しているようです。
巣材などを運搬していたかどうか、このアングルでは不明です。
スコパはおそらく空荷でした。
最後は帰巣シーンを1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
穴を目指してジグザグに飛んでいました。
同一個体なのか定かではありませんが、この隙間に繰り返しオオハキリバチ♀が潜り込んでいました。
出入り口が一箇所だけでなら観察は容易なのですが、もし蜂が丸太の隙間の反対側に通り抜けできるのだとすると、あまり良い観察ポイントとは言えません。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
このときは蜂に気づいて咄嗟にカメラを向けて動画を撮ったのですが、ログハウスの中に泊まり客がいるかもしれないと気づきました。
トラブルにならないうちに慌てて撮影を中止して退散。