2017/12/14

イチョウ並木に塒入りするハクセキレイの群れ(野鳥)



2017年7月下旬・午後19:03〜19:12 (日の入り時刻は18:57)

最近新たにハクセキレイMotacilla alba lugens)の集団塒を見つけました。
市街地の大通りに沿って植栽されたイチョウの街路樹です。
この大通りはすぐ近く(〜150m)で川を横切るので、昼間はその川沿いや市街地で暮らしているハクセキレイが夕方になるとこのねぐらに集まって来るのでしょう。
塒入りの様子を見に行くと、一番ピークであるはずの日没直前には間に合いませんでした。

青々と生い茂ったイチョウの枝葉に飛び込む前に、その手前でホバリング(停空飛翔)する個体がいます。
画質が荒いのは薄暗いせいです。
左手にある高い建物の屋上とイチョウ並木を興奮したように行ったり来たり飛んでいます。
近くで見ている私の存在を警戒しているのかな?
イチョウの真上の電線にも1羽止まっていますし、就塒前集合の名残りなのでしょう。
塒入りした後もしばらくの間は、イチョウの枝から枝へ元気に飛び回ります。

注目すべき点は、集団塒には♂(背中が黒色)も♀(背中が灰色)も居ることです。
おそらく繁殖期を終えた♀が塒に合流しているのでしょう。
これまで私が観察してきた別の集団塒では、繁殖期の間はハクセキレイの♂しか居ませんでした。

大通りを流れる車のテールランプやヘッドライトが光り、商店街のネオンサインが輝いています。
こんなに人工的な都市環境でもハクセキレイは平気で夜を過ごすようです。
むしろ天敵が少なくて安心するのかもしれません。
忙しい現代人は野鳥の動向に無関心です。
ちなみに月齢は28.0で、月は既に沈んだ後でした。

『まるごと発見!校庭の木・野山の木〈2〉イチョウの絵本』によれば、

国土交通省の調査(道路緑化樹木の統計)では、全国に街路樹などとしてもっとも多いおよそ60万本が植えられている。(p39より引用)



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。(実際はもっと薄暗い)
ハクセキレイのプライバシーを守るために、一部の背景にモザイク処理をしました。



つづく→1ヶ月後



車道の反対側からストロボを焚いたらハクセキレイは警戒し、群れの一部は塒から(隣のイチョウの木へ?)移動した。

跳べ!コバネササキリ♀



2016年9月下旬

平地の草むらで長い産卵管を有するコバネササキリ♀(Conocephalus japonicus)がヨモギを食べていました。
葉ではなく実をムシャムシャ食べていたような気もするのですが、摂食シーンをじっくり撮らせてもらえず、すぐに跳んで逃げられました。

跳ぶと分かっていればハイスピード動画に切り替えたのに、残念!


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ススキの種子を食すコバネササキリ♀



2017/12/13

トウモロコシ畑で雄花を啄むスズメの群れ(野鳥)



2017年8月上旬

平地のトウモロコシ畑にスズメPasser montanus)が群がっていました。
嘴の根元が黄色く、頬の黒班が薄い個体は、巣立ったばかりの幼鳥です。
トウモロコシ株の上部にある雄穂に止まって採食しています。
雄花で花粉の詰まった葯を食べているのでしょうか?
あるいは雄穂に発生したアブラムシなどの害虫を捕食している可能性もありますが、遠くてよく見えません。

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トウモロコシ畑の害虫アブラムシを捕食するスズメ(野鳥)

頬の黒班が濃い成鳥も飛来して同様に採食しました。
トウモロコシの茎の下部には雌穂の実が育っているのにスズメが決して実を食べない(一羽もトウモロコシの実に口を付けない)ということは、きっと未熟なのでしょう。

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トウモロコシ畑で実を採食するスズメ(野鳥)
ここの農家は鳥獣による食害を防ぐために、トウモロコシ畑全体を電気柵で囲んでいる上に、オレンジ色の防鳥ネットを上から被せてありました。
しかし、スズメの群れは平気でネットを出入りしています。(防鳥ネットの効果なし)
ネットを張る意図がよく分かりませんが、ムクドリやカラスなど大型の野鳥を排除しているのでしょうか?
防鳥ネットを張りかけの段階(未完成)なのかもしれません。
そもそも私は防鳥ネットについて疎いのですけど、素朴な疑問として、カスミ網とどう違うのですかね?
色付きなら違法なカスミ網ではなくなるのかな? (農家の防鳥ネット使用を問題視している訳ではありません。ただの素朴な疑問です。)



実はこのトウモロコシ畑には収穫直後の区画があり、スズメの群れは最初そこに集まって地上採食していました。(映像無し)
トウモロコシを根本の茎ごと刈った後の畑でおそらく虫を探しては食べていたのでしょう。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。




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