2016年6月下旬
▼前回の記事
センノキカミキリ♀を見つけた!(身繕い、徘徊、飛び立ち)
山間部の道端の草むらで見つけたセンノキカミキリ♀(Acalolepta luxuriosa luxuriosa)を手掴みで一時捕獲してみました。
驚いて擬死落下するかと思いきや、あっさり御用。
掴まったセンノキカミキリ♀は、暴れながら褐色の液体(消化液?)を口から吐き戻しました。
泥水のような水滴が口元でみるみる大きくなります。
揮発性の強い悪臭はしませんでしたけど、捕食者が口にすると苦かったりたじろがせたりする効果が多少はあるのかもしれません。
また、暴れながらキーキー♪鳴いて威嚇したのですけど、周波数が高過ぎたのか動画には録音されていませんでした。
私の掴み方がまずくて発音器を上手く動かせなかったのかな?
最後に解放してやると路上を慌てて逃げ出し(意外に俊足!)、途中で飛びました。
しかし短い距離しか飛べず、路肩の枯れ葉の上に着陸。
吐き戻した液体が私の手に少し付着したのですが、悪臭かどうか匂ってみるのを忘れました。
▼関連記事(吐き戻し液は醤油のような褐色でした)
捕獲すると液体を吐き戻すキボシカミキリ♂
2016年7月上旬
山村の民家の庭に咲いたホタルブクロにトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀が訪花していました。
飛んでいるときに長い舌を伸ばしていることがあります。
この長い舌のおかげで花筒の奥にある蜜腺を舐めることが可能です。
白い花筒の中にいったん潜り込むと、なかなか外に出て来ません。
採餌が済むと花筒の入り口にぶら下がり、時間をかけて身繕いしています。
胸背が花粉で真っ白に汚れています。
体に付着した花粉を丹念に拭うと、後脚の花粉籠に白い花粉団子が出来つつあります。
【追記】
『昆虫の集まる花ハンドブック』p9によると、ホタルブクロの
蜜は5本の雄しべの基部が囲むドームの中に隠されている。蜜を吸い花粉を媒介するのはマルハナバチの仲間で、花の内側に生えた毛を足場に、花の奥に入る。
花の筒部はマルハナバチのサイズにぴったり。
2016年7月上旬
峠の道端に見慣れない幼木の群落が自生していました。
黄色の花が咲いています。
帰ってから調べてみると、アブラギリと迷ったのですが帰化植物のキササゲのようです。
(秋になって細長い実がついたことからキササゲで確定しました。)※追記参照
イブキヒメギス♀(Eobiana japonica)がキササゲの花弁(花びら)をむしゃむしゃ食べていました。
ところが同じ花にクロオオアリ(Camponotus japonicus)のワーカー♀がやって来て、イブキヒメギス♀の足の先にあちこち噛み付き始めました。
アリの攻撃に堪らず花から退散しました。
横を向いた瞬間に腹端の産卵管と丸い翅先が見えたことから、イブキヒメギス♀と判明。
アリはキササゲの花でパトロールを続けます。
しばらく待ってもイブキヒメギス♀は花に戻って来ませんでした。
このアリの行動はとても興味深く思いました。
獲物になるかどうか、試しに攻撃してみたのですかね?
もしかすると、アリと共生関係にあるアブラムシのコロニーがあり、この花を食害する草食性昆虫から防衛したのでしょうか?
それとも、キササゲの葉の根元付近には花外蜜腺があるそうなので(参考サイト:松江の花図鑑)、だからアリはキササゲのボディーガードを務めたのかな?
いずれの可能性も後で思いついたことで、現場では確かめていません。
その代わりせっかくなのでキササゲの送粉者を突き止めようと、傍らでしばらく粘って待機したのですけど、訪花するハナバチ類は現れませんでした。
【追記】
9月上旬に同じ場所で撮影した実の写真。
更に2ヶ月後(11月中旬)、葉が枯れた後の実の写真。